『ふしぎなことば ことばのふしぎ』 池上 嘉彦 ちくまプリマーブックス
子どもの詩や広告コピーを使ってやさしくひもとくことばのふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になっていることばも、ふとしたきっかけでふしぎなすがたを現してくる。
*ひもとく=書物を読む。ひもどく。
『ものづきあい』 中川 ちえ アノニマ・スタジオ
毎日何気なく使うもの。ティータイムや、お出かけの靴(くつ)、ただなんとなく置いておきたいがらくた・・・。ものとの出会いや思い出を大切に考えると、そのむこうに人がみえる。「私の好きなもの」を作った人は、きっと「私の好きな人」になる。辞書にはのっていない「ものづきあい」という言葉には、そんな実感がこめられています。人気エッセイスト・中川ちえさんの等身大(とうしんだい)の暮らしをいとおしむ本です。
*がらくた=使い道や値うちのなくなった雑多な品物や道具類。
*等身大=飾(かざ)ったり、おとしめたりしていない、ありのままの姿。
**飾る=表面をよく見せる。
**おとしめる=劣(おと)ったものと軽蔑(けいべつ)する。見下す。
*いとおしむ=かわいいと思う。かわいがる。
『火の科学エネルギー・神・鉄から錬金術まで』 西野 順也 築地書館
人類の発展は、火とともにあった。古来、山火事や天災により起こった火は採暖(さいだん)や調理に利用され、いつしか人の力の及ばない神に重なり、土器や鉄など暮らしに欠かせない道具を生み出す糧(かて)となった。なかでも鉱物資源の利用は、農業やエネルギー生産など多方面での発展を促進した。
しかし現代において、人口の増加やそれに伴う莫大(ばくだい)なエネルギー需要が、地球環境の悪化を招いている。先史時代から現代まで、文明を支えた火の恩恵に触れ、未来を見据(みす)えた利用を考える。
*採暖=暖をとること。温熱で体を暖めること。
*糧=食糧。食物。
*莫大=程度や数量がきわめて大きいさま。
*見据える=本質・真相などを見定める。
『古今著聞集』 橘成季 新潮社
*橘成季(たちばなのなりすえ)=鎌倉時代中期の文学者。従五位上。右衛門尉(うえもんのじょう)。大隅守(おおすみのかみ)、伊賀守(いがのかみ)などを歴任。建長6 (1254)年に著わした説話集『古今著聞集 (ここんちょもんじゅう) 』によって知られる。
『だしの神秘』 伏木亨 朝日新書
日本の風土と職人の誇り(ほこり)が極(きわ)めた「千年の一滴(いってき)」。昆布と鰹節(かつおぶし)で丹念に引いただしのあの深い深いうま味の正体は。日本人の旺盛(おうせい)な探求心のもと積み重ねた食材の選択、独特の加工技術―長い年月の末に完成された、神秘(しんぴ)のだしを堪能(たんのう)する。「確実に料亭レベルのだしを引ける」とっておきのレシピも公開。
*誇り=誇る(=自慢する)こと。みずからそれを名誉とする(感情)。
*極める=これより先はないというところまで行き着く。
*旺盛=活力や意欲が非常に盛んな様子。
*堪能=十分に満足すること。
『日本人とリズム感』 樋口桂子 青土社
「あなたはリズム感が悪すぎる!」突きつけられた衝撃(しょうげき)の一言。どうしてリズム感が悪いのか。そんな素朴(そぼく)な疑問からはじまったリズムの謎をめぐる冒険は、文学・絵画・歴史・文化・風土などあらゆるジャンルを横断して、西洋とはまったく違う日本独自のリズムの正体を明らかにしていく―。リズムをめぐる謎から描き出される、おどろきと発見の日本文化論。
*衝撃=意外な出来事などによって強く心を揺り動かされること。また、その心の動き。ショック。
*素朴=考え方などが単純で、深い検討を経ていないこと。
『日本随筆大成 折々草 難波江』より「折々草」 建部綾足 吉川弘文館
春の部十四章、夏の部八章、秋の部六章、冬の部六章の四季別の構成であり、それぞれ独立した物語。
*建部綾足=[1719年~1774年]江戸中期の読本(よみほん)作者・俳人・国学者・画家。津軽弘前の人。本名、喜多村久域(きたむらひさむら)。
『インコの謎 言語学習能力、フルカラーの視覚、二足歩行、種属を超えた人間との類似点が多いわけ』
細川 博昭 誠文堂新光社
現在、大人気のインコ。インコのことをもっと深く理解したいと思い、人間とインコがなぜ似ているのか、どこが似ていてどこが違っているのか詳しく知りたいと思っても、その答えが書かれた本はこれまで存在していませんでした。本書はそういったインコに関する謎(なぞ)を科学的にやさしく詳しく解説した本です。指紋(しもん)・掌紋(しょうもん)がある、言語学習能力がある、視覚中心の生活、フルカラーの視覚など、行動面・心理面・肉体面共に人間と似ているところをピックアップし、なぜ似ているのかを科学的に解説。また、大きく違っている部分、つばさ、呼吸のシステムなど、進化の過程にもふれつつ解明していきます。
*掌紋=手のひら全体にある皮膚(ひふ)の隆起線(りゅうきせん)。指紋同様に全ての人に不同(ふどう)で一生変わらない。
**不同=同じでないこと。また、そのさま。
*解明=ときあかすこと。(不明な点を)はっきりさせること。
『空を飛べるのはなぜか もっと高く、より遠くへ!人と生き物たちの“飛ぶ”秘密に迫る』
秋本 俊二 サイエンス・アイ新書
空を見上げると、そこには実に「不思議」な世界が広がっている。飛行機はどうして飛べるのか?スイスイと空を渡っていく鳥とは何が同じで、何が違うのだろうか?闇(やみ)にひそむコウモリ、草間(くさま)の昆虫(こんちゅう)、ふわふわしたタンポポの綿毛(わたげ)、色とりどりの熱気球、宇宙を目指すロケット、近年話題のドローン…。さまざまな「飛ぶもの」の仕組みや秘密に迫る(せまる)1冊。
*闇=光の無い状態のこと。
*草間=草むらの中。草ぶかい中。
*迫る=ある状態に近づく。
『ことばの発達の謎を解く』 今井 むつみ ちくまプリマー新書
単語も文法も知らない赤ちゃんが、なぜ母語(ぼご)を使いこなせるようになるのか。ことばの意味とは何か、思考の道具としてどのように身につけていくのか。子どもを対象にした実験の結果をひもとき、発達心理学・認知科学(にんちかがく)の視点から考えていく。
*母語=ある人が幼児期に周囲の人が話すのを聞いて自然に習い覚えた最初の言語。
*思考=まわりの事態(=成り行き)に応じて課題を解決して行く過程。
*認知科学=人間の知覚、記憶、思考などの知的機能のしくみを、心理学や計算機科学などのさまざまな分野の視点から研究する科学。
『枕草子』 清少納言 岩波文庫
*清少納言=平安中期の女流文学者。本名未詳(みしょう)。父は清原元輔(きよはらのもとすけ)、曽祖父(そうそふ)は深養父(ふかやぶ)。正暦4年(993)ごろから一条天皇の中宮(ちゅうぐう)定子(ていし)に仕え、和漢の学才をもって寵(ちょう)を受けた。随筆「枕草子」、家集「清少納言集」など。生没年未詳。
*未詳=まだ詳しく知れていないこと。
*寵=特別にかわいがること。また、非常に気に入られること。
『さくらいろの季節』 蒼沼 洋人 ポプラ社
十二歳。教室は、ときに戦場(せんじょう)になる。痛くて切れそうで、ヒリヒリで、意味不明。でも―これがいまの、そのままの、わたしたちだ。少女たちのむきだしの日々を描く、「第四回ポプラズッコケ文学新人賞」大賞受賞作品。
*戦場=戦闘(せんとう)が行われる場所。戦地。
『知の体力』 永田 和宏 新潮新書
「答えは必ずある」などと思ってはいけない。“勉強”で染みついた呪縛(じゅばく)を解くことが、「知の体力」に目覚める第一歩になる。「質問からすべては始まる」「孤独(こどく)になる時間を持て」「自分で自分を評価しない」「言葉にできないことの大切さとは」―。細胞(さいぼう)生物学者にして日本を代表する歌人(かじん)でもある著者が、これから学ぶ人、一生学び続けたい人たちにやさしく語りかける。自力で生きぬくための本物の「知」の鍛錬(たんれん)法。
*呪縛=まじないをかけて動けないようにすること。また、心理的に人の自由を奪うこと。
*歌人=和歌を詠(よ)む人。また、それを職業とする人。
*鍛錬=きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。
『新編日本古典文学全集 64』より「一休ばなし」 小学館
仮名草子。1668年(寛文8)刊。4巻。編著者未詳。一休和尚の逸話集で、序文に《狂雲集(きょううんしゅ)》を俗解(ぞっかい)したと断っているが、あまり関係はない。一休の幼少のころのとんちばなしに始まって、蜷川(になかわ)新右衛門との交遊、関の地蔵に小便をかける話、タコを食う話など46話がある。笑話本として歓迎され、また《一休関東咄》《二休(じきゆう)咄》のごとき模倣書も作られた。一休の伝説化に果たした役割は大きい。
*俗解=通俗(だれにもわかりやすいこと。)的な解釈をすること。また、その内容。
『更級日記』 菅原孝標女(すがわら の たかすえ の むすめ) 講談社学術文庫
平安時代中ごろに書かれた回想録。作者は菅原道真(ふじわら の みちざね)の5世孫にあたる菅原孝標(ふじわら の たかすえ)の次女。
『列子』 列子 岩波文庫
中国戦国時代の鄭(てい)の圃田(はたけだ)の哲学者列禦寇(れつぎょこう)の尊称(そんしょう)だが、一般的には、列禦寇の著書とされる道家の文献を指す。別名を『冲虚至徳真経(ちゅうきょしとくしんきょう)』ともいう。
『元気が出る俳句』 倉阪 鬼一郎 幻冬舎新書
世界最短の詩文学・俳句(はいく)。これがハリ治療(ちりょう)のハリのように心や精神の凝(こ)りやよどみをほぐしてくれます。気に入った句があっても無理に憶(おぼ)える必要はありません。なんだか心に力が湧(わ)かないとき、ほっこりしたいとき、癒(いや)されたいとき、打ちのめされたとき、夢見る気分に浸(ひた)りたいとき、誰かにそっと背中を押されたいとき……ここで紹介される総数1000を超える俳句の中に、きっと言葉のハリが向こうからあなたの心に突(つ)き刺(さ)さる一句があります。
*凝り=筋肉がかたくなってその部分が重く感じられること。
*憶える=見聞きした事柄を心にとどめる。記憶する。
*癒す=病気や傷をなおす。苦痛や飢(う)えなどをなおしたりやわらげたりする。
*浸る=ある状態や心境にはいりきる。
『「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術』 佐藤 成美 講談社
焼き色がつくと、なぜおいしいのか?とろりとした食感は、どんな化学変化?なぜ魚の赤身と白身で、切る厚さをかえるのか?アルコールがないのに、酔(よ)いここちになるとは?おいしい天ぷらはなぜサクサクしている?ハンバーグはこねるとなぜおいしくなる?脂肪(しぼう)と糖(とう)はなぜおいしい?最近の冷凍食品がおいしいのはなぜか?塩鮭(しおざけ)にはコーヒーがよく合う!?分子レベルで解明(かいめい)された、おいしさのメカニズム。身近な食に関する疑問(ぎもん)が、科学でわかる。
*酔いここち=酒に酔ったときの快(こころよ)い気分。 また、物事にうっとりとした気分。
*解明=ときあかすこと。(不明な点を)はっきりさせること。
『知の体力』 永田 和宏 新潮新書
「答えは必ずある」などと思ってはいけない。“勉強”で染みついた呪縛(じゅばく)を解くことが、「知の体力」に目覚める第一歩になる。「質問からすべては始まる」「孤独(こどく)になる時間を持て」「自分で自分を評価しない」「言葉にできないことの大切さとは」―。細胞(さいぼう)生物学者にして日本を代表する歌人(かじん)でもある著者が、これから学ぶ人、一生学び続けたい人たちにやさしく語りかける。自力で生きぬくための本物の「知」の鍛錬(たんれん)法。
*呪縛=まじないをかけて動けないようにすること。また、心理的に人の自由を奪うこと。
*歌人=和歌を詠(よ)む人。また、それを職業とする人。
*鍛錬=きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。
『よろこびの歌』 宮下 奈都 実業之日本社文庫
著名(ちょめい)なヴァイオリニストの娘で、声楽(せいがく)を志(こころざ)す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感(ざせつかん)から同級生との交わりを拒(こば)み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑(かたく)なだった玲の心に変化が生まれる―。見えない未来に惑(まど)う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡(つむ)ぎ出した傑作(けっさく)。
*著名=世間に名が知られていること。また、そのさま。
*声楽=人声を中心とした音楽。
*志す=ある事をしようと思い定める。心の中に立てた目的・目標に向かって進もうと決心する。
*挫折=仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。
*拒む=相手の要求・依頼などをはねつける。受け入れをかたく断る。拒否する。
*頑な=意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。
*惑う=どうしたらよいか判断に苦しむ。
*紡ぎ出す=あたかも綿(めん)から綿糸(めんし)を紡ぐように、細やかな作業によって言葉や作品を形にしていくこと
*傑作=作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。
『新書漢文大系21 世説新語』 劉義慶/撰 明治書院
夏休みも終わり、残暑は厳しいながら朝晩は過ごしやすくなり、秋めいてきました。
秋は穏やかな気候であり、過ごしやすく、何をするにも良い季節ですね。
・読書の秋
・スポーツの秋
・食欲の秋(「味覚の秋」などという言葉もありますね。)
・芸術の秋
などという言葉を耳にしたことがあると思いますが、
皆さんは「何の秋」にしたいですか?
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『まなざしのデザイン 〈世界の見方〉を変える方法』 ハナムラ チカヒロ NTT出版
『まなざしのデザイン』というタイトルの本書で考えてみたいことは、モノの見方を変える方法である。当たり前の世界を改めて見直し、今見ている風景を違った角度から眺(なが)める。見方が自由になれば、私たちはより創造的(そうぞうてき)になることができる。そして何かに捉(とら)われることが少なくなれば、物事がより正しく見えてくる。またモノの見方を変えることは、状況が困難であればあるほど必要なことである。私たちは日々の生活の中ですぐに何かに捉われてしまう。モノの見方が固定されてしまうと自由さを失い、物事が正しく見えないことがある。だから私たちは時々視点を変えて異なる方法で世界を見ることが必要である。そうするとこれまで見えなかった風景や、忘れていた大切なことが見えてくるかもしれない。そんなモノの見方を解放するための方法と可能性を探ることが本書の目的である。
*捉われる=
(1)つかまえられる。とらえられる。
(2)固定した価値観や考え方などに拘束される。
『読書からはじまる』 長田 弘 NHKライブラリー
本は親しい友人。本はだいじな記憶(きおく)の扉。本は言葉を紡(つむ)ぎ、世界を身近にとりもどす一つの装置。そして本は人生の比喩(ひゆ)。すべては「読書からはじまる」…。読書の未来を見つめる詩人・長田弘の“書き下ろし”エッセー。
*記憶=
(1)経験した物事を心の中にとどめ、忘れずに覚えていること。また、覚えている事柄。
(2)経験したことを覚えこんで保持しておき、のちに過去の経験として再生する働き、また、その内容。
(3)コンピューターの記憶装置に必要な情報を一定期間保存しておくこと。
*紡ぐ=
(1)綿や繭(まゆ)を錘(つむ)にかけて繊維(せんい)を引き出し、縒(よ)りをかけて糸にする。
(2)言葉をつなげて文章を作る。多く、物語や詩歌などを作ることをいう。
⇒この度の本文にあります「本は言葉を紡(つむ)ぎ、」は、(2)の意味で使われています。
(1)について、特に調べなくてもかかる人もいると思いますが、頭に「?」が浮かぶ人は、興味があれば、調べてみてください。
*比喩=ある物事を、類似(るいじ)または関係する他の物事を借りて表現すること。たとえ。
*書き下ろし=小説・論文・戯曲(ぎきょく)などを新たに書くこと。また、その文章。特に、雑誌・新聞などに載せずはじめから単行本として出したり、上演するために書かれたものをいう。
『新日本古典文学大系 67・68 近世歌文集 上下』より「初学考鑑」 武者小路 実陰 岩波書店
『ぼくたちはきっとすごい大人になる』より「シュルッセル」 有吉 玉青 光文社文庫
大きらいな幼なじみに、なぜだかときめくカンナ。教室で浮いた存在の不良にあこがれる和馬。親友の家庭事情を知った千里。音楽教師に心を寄せる哲平。母の愛人に恋する愛。クラスメートの死を受け止める三人の男の子。さまざまな状況に、真っ直ぐ本音でぶつかっていく子供たち。大人になって失ってしまった感覚を、鋭(するど)く冷静な視点で浮かび上がらせる六編。
*ときめく=喜びや期待などのために、胸がどきどきする。
『雑草はなぜそこに生えているのか』 稲垣 栄洋 ちくまプリマー新書
「抜(ぬ)いても抜いても生えてくる、粘(ねば)り強くてしぶとい」というイメージのある雑草(ざっそう)だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略(せんりゃく)をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。
*戦略=
(1)戦争に勝つための総合的・長期的な計略。
(2)組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。
『新編日本古典文学全集 64』より「浮世物語」 浅井 了意 小学館