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【お勧め図書】◆兵庫県立高校入試問題出典◆

『唐詩選』より「次北固山下」 王湾 岩波文庫



*王湾=中国、盛唐の詩人。洛陽 (らくよう:河南省) の人。字は不詳。
**不詳=詳しくわからないこと。



『沙石集』 無住一円 岩波文庫



*無住一円=鎌倉時代後期の臨済宗の僧。字(あざな)は道鏡 (暁) 。無住は号。梶原景時の一族という。
**字=
(1)成年後、実名のほかにつける別名。
(2)文人・学者などが、本名以外につける別名。
**号=学者・文人・画家などが本名のほかに用いる名。



『曙に咲く』 蜂谷 涼 柏艪舎



津軽の商家に生まれた鶴は、教育熱心な両親と双子(ふたご)の兄とともに何不自由なく暮らしていた。やがて戊辰(ぼしん)の役が終わり、母を病で失った鶴は北海道に渡る決心をする。外国人技術者や政府の要人(ようじん)向けの、七重村郊外の峠下ホテルで働きはじめた鶴は、そこで開拓使御雇農業方(かいたくしおかかえのうぎょうがた)のアメリカ人エドウィン・ダンと知り合う。互いに惹(ひ)かれ合い結婚し一児をもうけるも、そんな二人に向けられる世間の目は冷たかった。時代の荒波に翻弄(ほんろう)されながらも一途(いちず)な想いを貫いた一人の女性の物語。

*戊辰の役=明治維新期、倒幕派と幕府派との間の一連の戦い。
*要人=社会に重大な影響が及ぶ立場や要職に就いている人物。
*開拓史=明治2年(1869)、北海道・サハリン(樺太)の開拓のために設けられた機関。米国人ケプロンほか多数の外国人の指導で各種の開発事業を行った。明治15年(1882)廃止。
*惹かれあう=互いに互いの魅力に惹きつけられるさまのこと。
*翻弄=思うままにもてあそぶこと。手玉にとること。
*一途=一つのことだけに打ち込むこと。ひたむきなさま。



『動的平衡2 生命は自由になれるのか』 福岡 伸一 小学館新書



生命の本質は、自己複製(じこふくせい)ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡(どうてきへいこう)にある。鮮やか(あざやか)に喝破(かっぱ)した前著から2年。生物学の新しい潮流(ちょうりゅう)エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊(きゅうへい)を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化(しんか)を遂(と)げた福岡生命理論の決定版がついに登場。

*自己複製=細胞やウイルスなどが、自身の複製をつくり出すこと。
*動的平衡=反応が停止した状態にあるのではなく、正方向と逆方向の反応速度が等しくなったため、見かけ上は反応が停止したように見えること。
*鮮やか=動作・技術が巧(たく)みで、胸のすくほど見事なさま。
*喝破=堂々と論じて(人の気づかない、隠したがる)真理を明らかにすること。また、非を大声でしかること。
*潮流=時勢の動き。時代の傾向。
*エピジェネティクス=DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムおよびその学術分野のこと。
*旧弊=古い習慣・制度などの弊害(へいがい)。
*深化=物事の程度が、深まること。また、深めること。
*遂げる=目的を達する。果たす。なしおえる。

【お勧め図書】◆大阪府立高校入試問題出典◆

『新選書を語る』より「芸術学からみた『書』」 竹内 敏雄 二玄社



“書”から人生が薫(かお)る。各界著名文化人による味わい深い珠玉(しゅぎょく)のエッセー集。好評を博した『書を語る』全五冊から精選(せいせん)し、装(よそお)いも新たに登場。手習い記あり、芸術観ありの書道談義。作家、画家、俳優、学者等、現代文化人の人生が垣間(かいま)見える。各界著名文化人による味わい深い珠玉のエッセー集。

*薫る=いいにおいがする。香気をはなつ。
*珠玉=美しいもの、りっぱなもののたとえ。特に、詩文などのすぐれたものを賞していう。
*精選=多くの中から良いものをよりすぐること。えりぬき。
*装い=身なりや外観を整えること。美しく飾ること。また、その姿。
*談義=自由に考えを述べ合い議論すること。
*垣間見る=事態・物事のわずかな面を知る。



『きのふはけふの物語』 講談社学術文庫



江戸初期の咄本(はなしぼん)。2巻。作者未詳(ふしょう)。寛永年間(1624~1644)の成立か。武将や公卿(くぎょう)の逸話(いつわ)などの小咄(こばなし)を収める。

*咄本=笑話(わらいばなし)や小咄を集めた本。
**小咄=笑わせる目的のちょっとした話をさし,落語の〈まくら〉などに使われる笑話(笑い話)をいう。
*公卿=公(こう)と卿(けい)の総称。公は太政大臣・左大臣・右大臣、卿は大納言・中納言・参議および三位以上の朝官をいう。
*逸話=世間にあまり知られていない、興味のある話。エピソード。



『ベスト・エッセイ 2015』より「羯諦羯諦波羅羯諦」 ピーター・バナード 光村図書出版



2014年に新聞などに発表された数多くのエッセイの中から、読み応(ごた)えのある74編を厳選(げんせん)しました。2014年を振り返ることができる、多彩な執筆陣(しっぴつじん)による珠玉(しゅぎょく)のエッセイをどうぞご堪能ください。

*エッセイ=自由な形式で、気軽に自分の意見などを述べた(散)文。随筆
*読み応え=読むことによって得られる充実感。読むだけの価値。
*厳選=厳重な基準によって選ぶこと。
*執筆=文章を書くこと。



『ホモ・ルーデンス』 ヨハン・ホイジンガ 中公文庫



「人間は遊ぶ存在である」。人間のもろもろのはたらき、生活行為の本質、人間存在の根源的な様態は何かとの問いに、二十世紀最大の文化史家が確信した結論がここにある。遊戯(ゆうぎ)が人間活動の本質であり、文化を生み出す根源だとする人間観。遊戯は生活維持を求める生物学的活動を超え、生活に意味を与えるものであると主張される。

*様態=もののあり方や、行動のありさまのこと。
*根源=物事がそこから出発している、おおもと。
*遊戯=楽しんで遊ぶこと。遊びごと。



『梁塵秘抄』 後白河上皇 ワイド版岩波文庫



*後白河上皇=[1127~1192]第77代天皇。在位1155~1158。鳥羽天皇の第4皇子。二条天皇に譲位後、5代三十余年にわたって院政を行い、王朝権力の復興・強化に専念した。

【お勧め図書】◆大阪府立高校入試問題出典◆

『われわれはどこへ行くのか?』 松井 孝典 ちくまプリマー新書



われわれとは何か?文明とは?環境とは?生命とは?宇宙の始まりから人類の運命まで、壮大(そうだい)なスケールの、地球学的人間論。

*壮大=さかんで(大きくて)立派なこと。



『はじめてみよう 言語学』 佐久間 淳一 研究社



言語学の本というと、「難しそう」「言ってることがわからない」「知らない外国語を出されて読む気にならない」などと、とっつきにくいイメージを持ちがちです。そんな、言葉に関心はあるけど、言語学の本は難しすぎると思っている方にこそお勧(すす)めしたいのが本書。言葉をめぐる先生と生徒の会話を読むだけで、知らず知らずのうちに言語学の面白さを体感できます。読みやすくわかりやすいのに、言語学のことがどんどん頭に入る、ありそうでなかった待望の入門書です。

*言語学=ヒトが使用する言語の構造や意味を科学的に研究する学問。
*とっつきにくい=着手(ちゃくしゅ)しにくい。 親しみがもてない。 付き合いづらい。
**着手=仕事に手をつけること。とりかかること。
*待望=それが起こることを待ち望むこと。早く起これと待つこと。

【お勧め図書】◆大阪府立高校入試問題出典◆

『ふしぎなことば ことばのふしぎ』 池上 嘉彦 ちくまプリマーブックス



子どもの詩や広告コピーを使ってやさしくひもとくことばのふしぎ。ふだんは内容ばかりが気になっていることばも、ふとしたきっかけでふしぎなすがたを現してくる。

*ひもとく=書物を読む。ひもどく。



『ものづきあい』 中川 ちえ アノニマ・スタジオ



毎日何気なく使うもの。ティータイムや、お出かけの靴(くつ)、ただなんとなく置いておきたいがらくた・・・。ものとの出会いや思い出を大切に考えると、そのむこうに人がみえる。「私の好きなもの」を作った人は、きっと「私の好きな人」になる。辞書にはのっていない「ものづきあい」という言葉には、そんな実感がこめられています。人気エッセイスト・中川ちえさんの等身大(とうしんだい)の暮らしをいとおしむ本です。

*がらくた=使い道や値うちのなくなった雑多な品物や道具類。
*等身大=飾(かざ)ったり、おとしめたりしていない、ありのままの姿。
**飾る=表面をよく見せる。
**おとしめる=劣(おと)ったものと軽蔑(けいべつ)する。見下す。
*いとおしむ=かわいいと思う。かわいがる。

【お勧め図書】◆京都府立高校入試問題出典◆

『火の科学エネルギー・神・鉄から錬金術まで』 西野 順也 築地書館



人類の発展は、火とともにあった。古来、山火事や天災により起こった火は採暖(さいだん)や調理に利用され、いつしか人の力の及ばない神に重なり、土器や鉄など暮らしに欠かせない道具を生み出す糧(かて)となった。なかでも鉱物資源の利用は、農業やエネルギー生産など多方面での発展を促進した。
しかし現代において、人口の増加やそれに伴う莫大(ばくだい)なエネルギー需要が、地球環境の悪化を招いている。先史時代から現代まで、文明を支えた火の恩恵に触れ、未来を見据(みす)えた利用を考える。

*採暖=暖をとること。温熱で体を暖めること。
*糧=食糧。食物。
*莫大=程度や数量がきわめて大きいさま。
*見据える=本質・真相などを見定める。




『古今著聞集』 橘成季 新潮社



*橘成季(たちばなのなりすえ)=鎌倉時代中期の文学者。従五位上。右衛門尉(うえもんのじょう)。大隅守(おおすみのかみ)、伊賀守(いがのかみ)などを歴任。建長6 (1254)年に著わした説話集『古今著聞集 (ここんちょもんじゅう) 』によって知られる。

【お勧め図書】◆京都府立高校入試問題出典◆

『だしの神秘』 伏木亨 朝日新書



日本の風土と職人の誇り(ほこり)が極(きわ)めた「千年の一滴(いってき)」。昆布と鰹節(かつおぶし)で丹念に引いただしのあの深い深いうま味の正体は。日本人の旺盛(おうせい)な探求心のもと積み重ねた食材の選択、独特の加工技術―長い年月の末に完成された、神秘(しんぴ)のだしを堪能(たんのう)する。「確実に料亭レベルのだしを引ける」とっておきのレシピも公開。

*誇り=誇る(=自慢する)こと。みずからそれを名誉とする(感情)。
*極める=これより先はないというところまで行き着く。
*旺盛=活力や意欲が非常に盛んな様子。
*堪能=十分に満足すること。



『日本人とリズム感』 樋口桂子 青土社



「あなたはリズム感が悪すぎる!」突きつけられた衝撃(しょうげき)の一言。どうしてリズム感が悪いのか。そんな素朴(そぼく)な疑問からはじまったリズムの謎をめぐる冒険は、文学・絵画・歴史・文化・風土などあらゆるジャンルを横断して、西洋とはまったく違う日本独自のリズムの正体を明らかにしていく―。リズムをめぐる謎から描き出される、おどろきと発見の日本文化論。

*衝撃=意外な出来事などによって強く心を揺り動かされること。また、その心の動き。ショック。
*素朴=考え方などが単純で、深い検討を経ていないこと。



『日本随筆大成 折々草 難波江』より「折々草」 建部綾足 吉川弘文館

春の部十四章、夏の部八章、秋の部六章、冬の部六章の四季別の構成であり、それぞれ独立した物語。

*建部綾足=[1719年~1774年]江戸中期の読本(よみほん)作者・俳人・国学者・画家。津軽弘前の人。本名、喜多村久域(きたむらひさむら)。

【お勧め図書】◆滋賀県立高校入試問題出典◆

『インコの謎 言語学習能力、フルカラーの視覚、二足歩行、種属を超えた人間との類似点が多いわけ』
 細川 博昭 誠文堂新光社



現在、大人気のインコ。インコのことをもっと深く理解したいと思い、人間とインコがなぜ似ているのか、どこが似ていてどこが違っているのか詳しく知りたいと思っても、その答えが書かれた本はこれまで存在していませんでした。本書はそういったインコに関する謎(なぞ)を科学的にやさしく詳しく解説した本です。指紋(しもん)・掌紋(しょうもん)がある、言語学習能力がある、視覚中心の生活、フルカラーの視覚など、行動面・心理面・肉体面共に人間と似ているところをピックアップし、なぜ似ているのかを科学的に解説。また、大きく違っている部分、つばさ、呼吸のシステムなど、進化の過程にもふれつつ解明していきます。

*掌紋=手のひら全体にある皮膚(ひふ)の隆起線(りゅうきせん)。指紋同様に全ての人に不同(ふどう)で一生変わらない。
**不同=同じでないこと。また、そのさま。
*解明=ときあかすこと。(不明な点を)はっきりさせること。



『空を飛べるのはなぜか もっと高く、より遠くへ!人と生き物たちの“飛ぶ”秘密に迫る』
 秋本 俊二 サイエンス・アイ新書



空を見上げると、そこには実に「不思議」な世界が広がっている。飛行機はどうして飛べるのか?スイスイと空を渡っていく鳥とは何が同じで、何が違うのだろうか?闇(やみ)にひそむコウモリ、草間(くさま)の昆虫(こんちゅう)、ふわふわしたタンポポの綿毛(わたげ)、色とりどりの熱気球、宇宙を目指すロケット、近年話題のドローン…。さまざまな「飛ぶもの」の仕組みや秘密に迫る(せまる)1冊。

*闇=光の無い状態のこと。
*草間=草むらの中。草ぶかい中。
*迫る=ある状態に近づく。



『ことばの発達の謎を解く』 今井 むつみ ちくまプリマー新書



単語も文法も知らない赤ちゃんが、なぜ母語(ぼご)を使いこなせるようになるのか。ことばの意味とは何か、思考の道具としてどのように身につけていくのか。子どもを対象にした実験の結果をひもとき、発達心理学・認知科学(にんちかがく)の視点から考えていく。

*母語=ある人が幼児期に周囲の人が話すのを聞いて自然に習い覚えた最初の言語。
*思考=まわりの事態(=成り行き)に応じて課題を解決して行く過程。
*認知科学=人間の知覚、記憶、思考などの知的機能のしくみを、心理学や計算機科学などのさまざまな分野の視点から研究する科学。



『枕草子』 清少納言 岩波文庫

*清少納言=平安中期の女流文学者。本名未詳(みしょう)。父は清原元輔(きよはらのもとすけ)、曽祖父(そうそふ)は深養父(ふかやぶ)。正暦4年(993)ごろから一条天皇の中宮(ちゅうぐう)定子(ていし)に仕え、和漢の学才をもって寵(ちょう)を受けた。随筆「枕草子」、家集「清少納言集」など。生没年未詳。

*未詳=まだ詳しく知れていないこと。
*寵=特別にかわいがること。また、非常に気に入られること。

【お勧め図書】◆三重県立高校入試問題出典◆

『さくらいろの季節』 蒼沼 洋人 ポプラ社



十二歳。教室は、ときに戦場(せんじょう)になる。痛くて切れそうで、ヒリヒリで、意味不明。でも―これがいまの、そのままの、わたしたちだ。少女たちのむきだしの日々を描く、「第四回ポプラズッコケ文学新人賞」大賞受賞作品。

*戦場=戦闘(せんとう)が行われる場所。戦地。



『知の体力』 永田 和宏 新潮新書



「答えは必ずある」などと思ってはいけない。“勉強”で染みついた呪縛(じゅばく)を解くことが、「知の体力」に目覚める第一歩になる。「質問からすべては始まる」「孤独(こどく)になる時間を持て」「自分で自分を評価しない」「言葉にできないことの大切さとは」―。細胞(さいぼう)生物学者にして日本を代表する歌人(かじん)でもある著者が、これから学ぶ人、一生学び続けたい人たちにやさしく語りかける。自力で生きぬくための本物の「知」の鍛錬(たんれん)法。

*呪縛=まじないをかけて動けないようにすること。また、心理的に人の自由を奪うこと。
*歌人=和歌を詠(よ)む人。また、それを職業とする人。
*鍛錬=きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。



『新編日本古典文学全集 64』より「一休ばなし」 小学館

仮名草子。1668年(寛文8)刊。4巻。編著者未詳。一休和尚の逸話集で、序文に《狂雲集(きょううんしゅ)》を俗解(ぞっかい)したと断っているが、あまり関係はない。一休の幼少のころのとんちばなしに始まって、蜷川(になかわ)新右衛門との交遊、関の地蔵に小便をかける話、タコを食う話など46話がある。笑話本として歓迎され、また《一休関東咄》《二休(じきゆう)咄》のごとき模倣書も作られた。一休の伝説化に果たした役割は大きい。

*俗解=通俗(だれにもわかりやすいこと。)的な解釈をすること。また、その内容。

【お勧め図書】◆三重県立高校入試問題出典◆

『更級日記』 菅原孝標女(すがわら の たかすえ の むすめ) 講談社学術文庫
平安時代中ごろに書かれた回想録。作者は菅原道真(ふじわら の みちざね)の5世孫にあたる菅原孝標(ふじわら の たかすえ)の次女。


『列子』 列子 岩波文庫
中国戦国時代の鄭(てい)の圃田(はたけだ)の哲学者列禦寇(れつぎょこう)の尊称(そんしょう)だが、一般的には、列禦寇の著書とされる道家の文献を指す。別名を『冲虚至徳真経(ちゅうきょしとくしんきょう)』ともいう。


『元気が出る俳句』 倉阪 鬼一郎 幻冬舎新書



世界最短の詩文学・俳句(はいく)。これがハリ治療(ちりょう)のハリのように心や精神の凝(こ)りやよどみをほぐしてくれます。気に入った句があっても無理に憶(おぼ)える必要はありません。なんだか心に力が湧(わ)かないとき、ほっこりしたいとき、癒(いや)されたいとき、打ちのめされたとき、夢見る気分に浸(ひた)りたいとき、誰かにそっと背中を押されたいとき……ここで紹介される総数1000を超える俳句の中に、きっと言葉のハリが向こうからあなたの心に突(つ)き刺(さ)さる一句があります。

*凝り=筋肉がかたくなってその部分が重く感じられること。
*憶える=見聞きした事柄を心にとどめる。記憶する。
*癒す=病気や傷をなおす。苦痛や飢(う)えなどをなおしたりやわらげたりする。
*浸る=ある状態や心境にはいりきる。



『「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術』 佐藤 成美 講談社



焼き色がつくと、なぜおいしいのか?とろりとした食感は、どんな化学変化?なぜ魚の赤身と白身で、切る厚さをかえるのか?アルコールがないのに、酔(よ)いここちになるとは?おいしい天ぷらはなぜサクサクしている?ハンバーグはこねるとなぜおいしくなる?脂肪(しぼう)と糖(とう)はなぜおいしい?最近の冷凍食品がおいしいのはなぜか?塩鮭(しおざけ)にはコーヒーがよく合う!?分子レベルで解明(かいめい)された、おいしさのメカニズム。身近な食に関する疑問(ぎもん)が、科学でわかる。

*酔いここち=酒に酔ったときの快(こころよ)い気分。 また、物事にうっとりとした気分。
*解明=ときあかすこと。(不明な点を)はっきりさせること。

【お勧め図書】◆愛知県立高校入試問題出典◆

『知の体力』 永田 和宏 新潮新書



「答えは必ずある」などと思ってはいけない。“勉強”で染みついた呪縛(じゅばく)を解くことが、「知の体力」に目覚める第一歩になる。「質問からすべては始まる」「孤独(こどく)になる時間を持て」「自分で自分を評価しない」「言葉にできないことの大切さとは」―。細胞(さいぼう)生物学者にして日本を代表する歌人(かじん)でもある著者が、これから学ぶ人、一生学び続けたい人たちにやさしく語りかける。自力で生きぬくための本物の「知」の鍛錬(たんれん)法。

*呪縛=まじないをかけて動けないようにすること。また、心理的に人の自由を奪うこと。
*歌人=和歌を詠(よ)む人。また、それを職業とする人。
*鍛錬=きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。



『よろこびの歌』 宮下 奈都 実業之日本社文庫



著名(ちょめい)なヴァイオリニストの娘で、声楽(せいがく)を志(こころざ)す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感(ざせつかん)から同級生との交わりを拒(こば)み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑(かたく)なだった玲の心に変化が生まれる―。見えない未来に惑(まど)う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡(つむ)ぎ出した傑作(けっさく)。

*著名=世間に名が知られていること。また、そのさま。
*声楽=人声を中心とした音楽。
*志す=ある事をしようと思い定める。心の中に立てた目的・目標に向かって進もうと決心する。
*挫折=仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。
*拒む=相手の要求・依頼などをはねつける。受け入れをかたく断る。拒否する。
*頑な=意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。
*惑う=どうしたらよいか判断に苦しむ。
*紡ぎ出す=あたかも綿(めん)から綿糸(めんし)を紡ぐように、細やかな作業によって言葉や作品を形にしていくこと
*傑作=作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。



『新書漢文大系21 世説新語』 劉義慶/撰 明治書院