新着情報 / お知らせ

『田園発 港行き自転車』 宮本輝 集英社
絵本作家として活躍する賀川真帆。真帆の父は十五年前、「出張で九州に行く」と言い置いたまま、富山で病死を遂げていた。父はなぜ家族に内緒で、何のゆかりもないはずの富山へ向かったのか―。長年のわだかまりを胸に、真帆は富山へ足を向ける。富山・京都・東京、三都市の家族の運命が交錯する物語。
『日本教育 11月号(No.439)』 所載
「茶道の伝統とこころ」 木村宗慎 日本教育会編
『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』 茂木健一郎 講談社文庫
「十一歳の時、私はなぜ、“この作品には何かがある”と直覚したのだろう。最近になってやっと、その正体が見えてきた」。『赤毛のアン』には、「幸福」とは何か、その秘密が隠されている。「仮想」「受容」「奇蹟」「ひたむきさ」「偶有性」「セレンディピティ」…。茂木健一郎が読み解く「幸福論」。
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『いのちの場所』 内山節 岩波新書
自分のいのちは自分だけのものだと考えると苦しくなる。死んだらすべてがなくなってしまうのか。なぜこの世には不平等な生があるのか―。著者は山深い森の生活から生まれた思考と、西洋哲学・仏教思想とを往還しながら、いのちのありかを探す旅に出る。そして、自分のいのちは自分だけのものではなく、他者や自然や、思いを寄せる人びとと共有しているものなのだと諒解していく。深く静かな思索。
『作歌のヒント』 永田和弘 NHK出版
著者略歴 (Amazon「BOOK著者紹介情報」より)
永田 和宏
1947年、滋賀県生まれ。京都大学教授。「京大短歌会」で作歌を始め、高安国世に師事し「塔」会員となる。92年より「塔」の主宰。歌集に「メビウスの地平」「華氏」「風位」ほか。迢空賞、若山牧水賞、読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。2003年から二年間「NHK歌壇」の選者をつとめる。現在は「朝日歌壇」選者、歌会始選者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『天のシーソー』 より 「針せんぼん」 安東みきえ ポプラ文庫ピュアフル
忘れかけていた何かを、きっと思い出す――
『頭のうちどころが悪かった熊の話』著者による
少女たちの日常に潜む小さな奇跡の物語。
「それとは気づかぬまま、
自らの倫理の譲れぬ一線を守り抜こうとする少女たちの、
なんと一心不乱でけなげで強靭でうつくしいことか。」
――梨木香歩(解説より)
小学五年生のミオと妹ヒナコの毎日は、小さな驚きに満ちている。
目かくし道で連れて行かれる別世界、町に住むマチンバとの攻防、
転校してきた少年が抱えるほろ苦い秘密……
不安と幸福、不思議と現実が隣り合わせるあわいの中で、少女たちはゆっくりと成長してゆく。
一篇一篇が抱きしめたくなるような切なさとユーモアに満ちた珠玉の連作短編集。
書き下ろし短編「明日への改札」を収録。
【解説/梨木香歩】 --このテキストは、文庫版に関連付けられています。
『「ふるさと」の発想』 西川一誠 岩波新書
雇用の崩壊、地域産業の衰退、加速する高齢化、過疎化。苦境に立たされる地方をどう立て直すか。
「ふるさと納税」など独自の政策提案で注目を集める、福井県知事の著者は、「新しいふるさと」という考えを提唱する。都市と地方の対立を乗り越え、地域における人の「つながり」の再生をめざす。自らの実践をもとに、理念と戦略を語る。