新着情報 / お知らせ

『子規に学ぶ俳句365日』 週間俳句 草思社
近代俳句の祖(そ)である正岡子規が35年の短い生涯で残した数多くの俳句、短歌、散文は、後世の日本文学に大きな影響を与えた。
子規が提唱した「写生」という近代俳句の基本手法は、現在の俳句にも脈々と息づいている。
そんな子規の俳句を1日1句365日、めぐる季節を楽しみながら俳句の骨法(こっぽう)が会得(えとく)できる1冊に。
注目の若手俳人9名が子規俳句の魅力を解きほぐす。
*祖=物事を始めた人。元祖。
*散文=定型をもたないふつうの文章。
→小説や評論のように、5・7・5などの韻律や句法にとらわれずに書かれた文章のこと。
**韻律(いんりつ)=一般的に、韻文における音の調子。
*写生=実物を見てありのままに写し取ること。
*骨法=物事の根本となる基本や枠組みのこと。礼儀、作法。
*会得=よく理解して自分のものにすること。
『「今、ここ」から考える社会学』 好井裕明 ちくまプリマ—新書
私たちが過ごしている日常とは何か。
それは他者と出会う圧倒的な場であり新たに創出される意味が満たす豊かな世界でもある。その日常を「今、ここ」で見つめ、捉えなおす。
*創出=物事を新しく作り出すこと。
『韓非子(かんぴし)』 韓非 岩波文庫
中国古代の法家思想の大成者とされる戦国末期の思想家韓非とその継承者の論著(ろんちょ)の集成。
人間とは自分の利益を追求する存在であるという非情な人間観から、歯切れのよい文章で、法律・刑罰を政治の基礎だと説いてゆく。
秦の始皇帝の法律万能の思想こそ、この法家思想であった。また、伝説・寓話(ぐうわ)に満ちた書としても有名である。
*大成=業績を成し遂げてすぐれた人になること。
*集成=たくさんのものを集めて、一つにまとめあげること。
*法家思想=(厳格な)法という定まった基準によって国家を治めるべしという考え
*寓話=擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語
**風刺=それとなくそしる(人のことを悪く言う。非難する。けなす。)こと。
また、遠まわしに社会・人物の欠陥などを批評すること。
『知的複眼思考法』 苅谷剛彦 講談社+α文庫
全国3万人の大学生が選んだベストティーチャーの奥義(おうぎ)!!
逆風の時代を生き抜くには、知識を超える「何か」が必要になる。
正解を見つける力より問題点を見出す力を。
真実が見える瞬間のスリルが人生を変える!!
常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。
自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く——それが知的複眼思考法だ。
情報を正確に読みとる力。
ものごとの筋道を追う力。
受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。
こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。
全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄!
*奥義=学問・芸能・武術などの最も大事な事柄。
*単眼思考=世間の常識にとらわれた考え方。
*複眼思考=自分自身の視点からものごとを多角的に捉える考え方。
**多角的=いくつかの方面にわたるさま。
*真髄=物事の中心・精神ともいうべきもの。また、その道の奥義。
『「環境を守る」とはどういうことか 環境思想入門』 より 「『環境』とは何か」 上柿崇英 岩波書店
環境問題に取り組むための学問として1980年代以降、環境学は発展し様々な分野に細分化されていった。
こうしたなかで、そもそも「環境を守るとは?」という根本をまず考えるために、自動車、カブトムシ、イルカ、原発!?といった「身近な話題から哲学する」視点で、若手研究者がわかりやすく読み解く環境思想の入門書。
『新日本古典文学大系74』 より 「身の鏡」 江島為信(えしまためのぶ) 岩波書店
1635〜1695 江戸時代前期の武士。
寛永(かんえい)12年生まれ。
寛文(かんぶん)8年今治(いまばり)藩につかえる。
仕官(しかん)する前に仮名草子「身の鏡」「理非鑑(りひかがみ)」をかき、兵法書もあらわす。
仕官後も西山宗因(にしやまそういん)から批点(ひてん)をえて、俳諧(はいかい)句集「山水十百韻(さんすいとっぴゃくいん)」を刊行。元禄8年死去。
*仕官=浪人していた武士が大名などに召し抱えられて仕えること。
**浪人=古代においては、戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のことを意味し、浮浪とも呼ばれた。
***流浪=住むところを定めず、さまよい歩くこと。
*兵法書=戦争などにおいて兵の用い方を説いた書物。
*西山宗因=江戸時代前期の俳人・連歌師。
*批点=詩歌や文章を批評して評点をつけること。
『日本の名随筆 別巻45翻訳』 より 「名訳」 田中美知太郎 作品社
著者略歴
哲学者。1902年1月1日〜1985年12月18日。
新潟県生まれ。京都帝国大学哲学科選科卒業。
法政大学講師、東京文理科大学講師を経て、1950年より京都大学教授。1965年同大学定年退官後、名誉教授。
1972年文化功労者、1978年文化勲章受章。
プラトン、ソクラテスなどの研究を通じて、ギリシャ哲学を平易(へいい)に紹介するなど、哲学研究の分野において偉大な業績を残すとともに、西洋古典文献学の第一人者として確固たる地位を築いた。
「古典的ヒューマニズム」の立場から文明批評を行い、ジャーナリズムの世界でも幅広く活躍。
戦後日本の思想界において、独自の役割を果たした。
著書には、『ロゴスとイデア』(岩波書店・1947年)、『思想の遠近』(新潮社・1956年)、『時代と私』(文芸春秋社・1971年)、『プラトン』(全4巻・岩波書店・1979〜1984年)などがある。
*京都帝国大学=現在の京都大学。
*東京文理科大学=現在の筑波大学の前身校。
*平易=わかりやすいこと。やさしいこと。
*プラトン、ソクラテス=古代ギリシャの哲学者。
*西洋古典文献学=古代ギリシャ語・ラテン語で書かれた著作を対象として人間についてさまざまな角度から研究する学問。
*ヒューマニズム=さまざまな束縛や抑圧による非人間的状態から人間の解放を目ざす思想。
『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 井上智洋 文春新書
あらゆる人々が遊んで暮せるユートピアか?
一部の人々だけが豊かになるディストピアか?
AIの発達でほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭(きえい)の経済学者が大胆に予測する。
*ユートピア=想像上の、理想的で完全な社会のこと。
*ディストピア=ユートピアの反対語。
徹底的な管理・統制が敷かれ、自由も外見のみであったり、人としての尊厳や人間性がどこかで否定されているような社会。
*気鋭=気力があって、意気込みが鋭いこと。
**気力=物事をなしとげようとする精神の力。
『春秋佐氏伝(しゅんじゅうさしでん)』 左丘明(さきゅうめい) 岩波文庫
孔子の編纂(へんさん)と伝えられている歴史書『春秋』の代表的な注釈書の1つで、紀元前700年頃から約250年間の歴史が書かれている。
*編纂=多くの材料を集め、またはそれに手を加えて、書物の内容をまとめること。編集。
*注釈書=解説をした書物。
『憲法入門』 長谷部恭男 羽鳥書店
読んだだけではよく意味が分からない条文、普通のことばの意味とは違った意味で受け取るべき条文を大胆かつ軽やかに分かりやすく解説する。
第一線研究者による日本国憲法の入門書決定版。
『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』 稲垣栄洋 ちくまプリマ―新書
自然界は弱肉強食の厳しい社会だが、弱そうに見えるたくさんの動植物たちが、優れた戦略を駆使して自然を謳歌(おうか)している。植物たちの豊かな生き方に楽しく学ぼう。
*駆使=自由自在に使いこなすこと。
*謳歌=恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと。
『新田次郎全集 第13巻 思い出のともしび・白い夏』 新田次郎 新潮社
著者略歴
1912-1980。1912(明治45)年、長野県上諏訪生まれ。
無線電信講習所を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。
1956(昭和31)年『強力伝(ごうりきでん)』で直木賞を受賞。
『縦走路(じゅうそうろ)』『孤高の人』『八甲田(はっこうだ)山死の彷徨(ほうこう)』など山岳小説の分野を拓(ひら)く。
次いで歴史小説にも力を注ぎ、1974年『武田信玄』等で吉川英治賞を受ける。
1980年、心筋梗塞(しんきんこうそく)で急逝(きゅうせき)。
没後、その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。
*無線電信講習所=(現在の)「電気通信大学」の起源
*彷徨=目あてもなく歩きまわること。さまようこと。
*急逝=急になくなること。
『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』 福岡伸一 小学館新書
生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである。
読んだら世界がちがってみえる。
哲学する分子生物学者が問う「命の不思議」。
今まで体験したことのないサイエンス・ストーリー。
*分子生物学=生命現象を分子を使って説明(理解)することを目的とする学問
**分子=物質を分割しうる最小単位。/集団の中の一員
『知ってる古文の知らない魅力』 鈴木健一 講談社現代新書
「つれづれなるままに、日ぐらし、硯(すずり)にむかひて……」徒然草の有名な書き出しは、実は兼好法師のオリジナルじゃなかった!?
「つれづれなりし折……」(和泉式部)、「つれづれに侍るままに……」(堤中納言(つつみちゅうなごん)物語)、「つれづれのままに……」(讃岐典侍(さぬきのすけ)日記)など、平安時代の定番フレーズがその源(みなもと)にあった。
古典文学の大河の間に掬(すく)い上げられる名句から、新たに生まれる流れを辿(たど)ってゆく。
*源=物事の発するもと
『ジュニア版日本文学名作選 18 末っ子物語』 より 「トラの話」 尾崎一雄 偕成社
著者略歴
1899~1983。小説家。三重の生まれ。志賀直哉に師事(しじ)。ユーモラスな独自の筆致(ひっち)の昭和期の代表的な私小説家。
「暢気眼鏡(のんきめがね)」で芥川賞を受賞。
他に「虫のいろいろ」「あの日この日」など。文化勲章受章。
*師事=師(先生)として尊敬し、教えを受けること。
*筆致=文字・文章・絵などの書きぶり。
**書きぶり=(文字を)書くときのようす。また、書かれた(文字の)ようす。
『新しい学力』 齋藤孝 岩波新書
2020年に予定されている文科省学習指導要領の大改訂。
「新しい学力観」に沿った教育現場の改革はすでに始まっている。
教科の再編、アクティブ・ラーニングの導入、評価基準の変化など…。
大きな変化の中で、本当に求められる「真の学力」とは何だろうか?
教師も親も学生も必読、人を育てる教育への、熱意あふれる提言の書!
*アクティブ・ラーニング=生徒が受動的となってしまう授業を行うのではなく、能動的に学ぶことができるような授業を行う学習方法。
**受動的=自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。
**能動的=自分から他へはたらきかけるさま。
『読みなおす 日本の原風景(げんふうけい)』 森朝男 はなわ新書
古事記・日本書紀・万葉集・風土記から源氏物語へそして西行(さいぎょう)・道元(どうげん)・芭蕉(ばしょう)・蕪村(ぶそん)・良寛(りょうかん)まで。
神話・物語・和歌・俳諧、さらに仏教書・芸道(げいどう)書などにわたり古典文学史の歩みが育んだ自然観を読み解く。
*原風景=変化する以前の懐(なつか)しい風景。
*西行〜良寛=人の名前
*芸道=日本の伝統芸能。茶道、華道など。
『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』 より 「冬の午後」 梨木香歩 新潮社
自分を生き抜く力を伝える、ロングベストセラー小説の愛蔵(あいぞう)決定版。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。
感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組む。
初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に繫がる三作も収録。
*愛蔵=好きで、しまっておくこと。
*モノローグ=登場人物が相手なしに一人で独立した台詞をいう演出・表現、およびその台詞自体を指す。
『湯川秀樹 詩と科学』 より 「科学と哲学のつながり」 湯川秀樹 平凡社
日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹は「科学界の詩人」と呼ばれ、端正(たんせい)な文章で人々を魅了した。
鋭い観察眼と人間愛光る名随筆。
*端正=行儀や姿などが整っていて立派なこと。
*随筆=心に浮かんだ事、見聞きした事などを筆にまかせて書いた文章。そういう文体の作品。
『精選女性随筆集 第七巻 白洲正子(しらすまさこ)』 より 「西行(さいぎょう)のゆくえ」 白洲正子 文藝春秋
名門にうまれ、女性として初めて能舞台に立ち、各地に巡礼(じゅんれい)の旅に赴(おもむ)いた。
そして一流の文化人と交流した。
膨大な仕事の軌跡(きせき)を辿(たど)る。
*西行=人物名。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
*巡礼=聖地を参拝してまわること。
**聖地=宗教的に重要な意味のある場所、神聖とされている場所
*赴いた(赴く)=ある場所・方角に向かって行く。
*軌跡=たどって来た道筋。
『新潮日本古典集成 山家集(さんかしゅう)』 西行 新潮社
花と月をこよなく愛し、旅にひとりさすらう。
和歌の独自の境地を極め、ときには痛切(つうせつ)な恋の歌を詠(よ)む。
生得(せいとく)の歌人と賞賛された西行の千五百首。
*さすらう=どこというあてもなく、また、定まった目的もなく歩きまわる。
*痛切=身にしみて強く感じること。
*生得=生まれながらにしてそういう性質を持っていること。
『違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待』 好井裕明 光文社新書
*フィールドワーク=ある調査対象について研究をする際に、そのテーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うこと。
スマホを手放せない私たちの身体は社会をどう変えるのか?
日常の小さな亀裂から問題を発見し、読み解く力とセンスとは?
思いこみ、決めつけの知に囚(とら)われている自分自身をふり返り、日常を“異なるもの”として見直す。
『よこまち余話(よわ)』 木内昇 中央公論新社
その路地は秘密を抱いている。
ここは、「この世」の境が溶け出す場所。
お針子(はりこ)の齣江(こまえ)、“影”と話す少年、皮肉屋の老婆らが暮らす長屋(ながや)。
あやかしの鈴が響くとき、押し入れに芸者が現れ、天狗がお告げをもたらす。
*針子=呉服(和服の織物)店などで、裁縫の仕事をする娘
*齣江=登場人物名。
*あやかし=妖怪。
『日本人はなぜ、五七五七七の歌を愛してきたのか』 より
「源俊頼(としより)から藤原俊成(としなり)・定家(ていか)へ」 錦仁 編/中村文 笠間書院
「万葉集」から今日まで約一三〇〇年、日本人は三一文字の歌を止めようとしない。
この短い表現形式を愛して止まないのはなぜか。
『高校生のための哲学入門』 長谷川宏 ちくま新書
「自分」とは、「社会」とは。
私たちの「生きにくさ」はどこから来ているのか。
難解な語を排し、日常の言葉で綴(つづ)る待望の哲学入門。
『木骨(もっこつ)記』 市原麻里子 新人物往来社
江戸中期、木造人骨“身幹儀(しんかんぎ)”製作に取り組んだ芸州広島の医師・星野良悦(りょうえつ)と木工芸師・原田孝次の苦闘とその生涯を描く渾身(こんしん)の長篇(ちょうへん)力作。
*身幹儀=木製の人体骨格模型。
*芸州=芸州藩=広島藩(=江戸時代の広島地方を領有**した藩)
**領有=領地として持つこと。
*渾身の=全力の。
『古今和歌集入門ことばと謎』 佐々木隆 国書刊行会
日本人の心と感性のふるさと古今集。
ことばに秘められた和歌の魅力の世界にあなたを誘う。
日本の千年の伝統文化となった「古今和歌集」の物語る歌たち。
『遠くの声に耳を澄ませて』 より 「白い足袋」 宮下奈都 新潮文庫
端々(みずみず)しい感性と肌理(きめ)細やかな心理描写で注目される著者が紡(つむ)ぎ出す、ポジティブな気持ちになれる物語。
看護師、会社員、母親。その淡々とした日常に突然おとずれる、言葉を失うような、背筋が凍るような瞬間。
どん底の気持ちを建て直し、彼らが自分ひとりで人生に決断を下すとき何を護(まも)り、どんな一歩を踏み出すのか。
人生の岐路(きろ)に立つ人々を見守るように描く、12編の傑作短編集。
*紡ぎ出す=細やかな作業によって言葉や作品を形にしていくこと。
*岐路=分かれ道。将来が決まるような重大な場面。
『衣服は肉体になにを与えたか 現代モードの社会学』 北山晴一 朝日選書
本書では、衣服と身体との関係を、あるときは歴史的、文明学的な角度から、また、あるときは社会学的な、あるいは世相(せそう)論的な角度から、という具合に、いわばマクロとミクロの両方から考えてみた。
衣服の構造と人間の欲望の諸相(しょそう)、肉体の解放への闘い、当然ながらファッションやデザイナーの仕事、制服や化粧品のこと、さらには性・セクシュアリティ、ジェンダーのこと、そして人間のもつ社会との交流回路である五感をめぐる諸問題をも扱うべく努めた。
*世相=世の中のありさま。社会のようす。
*ミクロとマクロ=狭い視点と広い視点。
*諸相=いろいろな姿や様子。
*ジェンダー=性別に基づいて社会的に要求される役割などの社会的性差を指す言葉
『ともに読む古典 中世文学編』 より 「詩人は最高の教師でもあった」 山中玲子 笠間書院
古典・古文が苦手だと思っているあなたへ語り継ぐ、古典文学の世界。
古典文学の魅力を伝えたくてたまらない研究者と、生徒を前にして、古文の面白さや学ぶ意義をわかってもらおうと日々奮闘している、現場教員たちとのコラボレーションで贈る前代未聞の本。
研究者の本気と現場の教師の本気で、古典の魅力を届けます!
『新編 日本古典文学全集 「連歌論集 能楽論集 俳論集」』 小学館
中世から近世に花開いた座の文芸、連歌・俳諧。そして、日本独特の芸能、能・狂言。
それらの隆盛(りゅうせい)とともに、その理論的解説書も数多く登場した。
二条良基(にじょうよしもと)、世阿弥(ぜあみ)、去来(きょらい)、土芳(とほう)ら、新しい文化の創造につくした先達(せんだつ)に今、何を学ぶべきか。
*隆盛=勢いが盛んなこと。
*先達=他の人より先にその分野に進み、業績・経験を積んで他を導く人。
*去来=向井去来
*土芳=服部土芳