Dr.関塾 新川1丁目校

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【お勧め図書】◆兵庫県入試問題出典◆


『中国古典小説選 1』 より 「蜀王本紀」 揚雄 明治書院



前漢時代の四川の学者揚雄(ようゆう)が書いたとされる「蜀王本紀(しょくおうほんき)」。戦国秦に征服される以前の古代蜀王国に関して書かれている。

*前漢(紀元前206年~8年)=秦滅亡後の楚漢戦争(項羽との争い)に勝利した劉邦(りゅうほう)によって建てられ、長安を都とした。
*揚雄(前53~後18)=中国前漢末の文学者、哲学者。成都(四川省)の人。四十余歳で都へ出て、その博学と文才を認められ、成帝(せいてい)、哀帝(あいてい)、平帝(へいてい)に仕えた。王莽 (おうもう) にも仕え、『劇秦美新』の文を草して王莽を賛美したともいわれる。
*蜀=中国の地名・国名。現在の四川省、特に成都付近の古称。三国時代の王朝。
**成帝、哀帝、平帝=それぞれ前漢の第11代、12代、13代皇帝。
*王莽(紀元前45年~紀元23年)=古代中国の政治家である。 漢王朝から禅譲(ぜんじょう)を受けて「新」王朝の皇帝となったことで知られる。
*禅譲=帝王がその位を世襲(せしゅう)せず、有徳者に譲ること。
*世襲=特定の地位や職業、財産等を、子孫が代々承継することである。



『新日本古典文学大系97 落栗物語』 松井成教 岩波書店



 従一位・右大臣である藤原家孝による文政時代の日本の随筆とされる。
 
*文政時代=江戸時代後期、第11代将軍徳川家斉(いえなり)治下の文化・文政年間(1804~30)を中心とした時代。略して化政期ともいう。
*「従一位・右大臣」については、以下を参考にしてください。
 http://manapedia.jp/text/282



『空への助走 福蜂工業高校運動部』 壁井ユカコ 集英社



 福蜂バレー部・高杉潤五はエース争いで三村統に負けて…。
 陸上部のヘタレな後輩・柳町が急成長。
 原動力は元部長への恋!?
 柔道部の顧問と衝突して稽古をサボった長谷。
 逃避した先は海。
 高校生活最後の3年生たちが交わす熱い誓い。
 大人気シリーズ「2.43清陰高校男子バレー部」の著書が贈る青春部活ストーリー。



『ビッグデータと人工知能 可能性と罠を見極める』 西垣通 中公新書



 ビッグデータ時代の到来、第三次AI(人工知能)ブームとディープラーニングの登場、さらに進化したAIが2045年に人間の知性を凌駕(りょうが)するというシンギュラリティ予測…。
 人間とAIはこれからどこへ向かっていくのか。
 本書は基礎情報学にもとづいて現在の動向と論点を明快に整理し分析。
 技術万能主義に警鐘(けいしょう)を鳴らし、知識増幅と集合知を駆使することにっよって拓(ひら)かれる未来の可能性を提示する。

 *ビッグデータ=インターネットの普及や、コンピュータの処理速度の向上などに伴い生成される、大容量のデジタルデータを指す。
 *ディープラーニング=人間が行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法の一つ。
**タスク=課された仕事。課題。
*凌駕=他のものを越えてそれ以上になること。
*シンギュラリティ=人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こるという概念。
*技術万能主義=どんな種類の社会問題も、技術的手段によって解決することができ、技術進歩によって引き起こされた社会問題もまた、究極的には技術進歩によって克服される、という見解。
*警鐘=
1 火災・洪水などの、警戒を促すために鳴らす鐘。
2 危険を予告し、警戒を促すもの。警告。

【お勧め図書】◆京都府入試問題出典◆

『新日本古典文学大系41 続古事談(ぞくこじだん)』 岩波書店

ふるき人の様々な物語。
記録にはない情報や秘話(ひわ)を折り込みつつ叙述(じょじゅつ)される、600を超える話の数々。
天皇・貴族たちの人間的側面を描き、事柄の裏面を穿(うが)ち、古代から中世への架け橋となった説話(せつわ)集。

*秘話=包み隠されて世に知られていない話。
*叙述=(物事の有様を)順を追って(書き)述べること。
*穿つ=物事の本質をうまく的確に言い表す。
**的確=的(まと)をはずれず確かなこと。真相を突いていて正確なこと。
*説話=話。物語。特に、語り伝えられた神話・伝説・民話など。



 『脳は美をどう感じるか アートの脳科学』 川畑秀明 ちくま新書

人はなぜ、美しいと思い、感動するのだろうか。
本書は脳科学や心理学における最新の研究をもとに、脳が美をどのように感じるのか、
人にとって芸術はどのような意味があるのかについて論じてゆく。
気鋭(きえい)の脳研究者が、人間に秘められた最大の謎を探求する知的冒険の書。

*気鋭=気力があって、意気込みの鋭(するど)いこと。

【お勧め図書】◆京都府入試問題出典◆

『なぜ芭蕉(ばしょう)は至高の俳人なのか』 大輪靖宏 祥伝社

「五七五」の源流から、変遷(へんせん)、発展を、名句とともにわかりやすく紹介。
芭蕉を知ること。それが「日本人としての教養としての俳句理解」の入り口。
芭蕉までの150年から、芭蕉、そして芭蕉後の展開を、ひとつかみ!

*芭蕉=松尾芭蕉=江戸中期の俳人。
*変遷= 移り変わること。移り変わり。



『人文知3 境界と交流』 より 「『自己と他者』という問題をめぐって」 村本由紀子 東京大学出版会

空間を超え、他者との交流と越境(えっきょう)の動きのうちで自らを豊かにし、更新していく文化のダイナミズムを論じる。
自己の内実(ないじつ)とはいかに異境(いきょう)に、他者に委ねられ、開かれたものであるのかが浮き彫りにされ、
「外へ」と踏み出していく人文知の魅力と可能性が示される。

*越境=境界線を越えること。
*内実=内部の実情
**実情= 物事の実際の事情・情況。
*異境=自分の郷里・母国でないよその土地。
**郷里=生まれ育った土地。ふるさと。
*人文知=人生をいかに生きるべきかを考えるための教養



『奥の細道』 松尾芭蕉 和泉書院

元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠(よ)んだ芭蕉は大垣(おおがき)の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。
実際の旅を日々記録した曾良(そら)の「随行日記(ずいこうにっき)」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。
芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。

*曾良=河合(かわい)曾良。江戸時代中期の俳諧師(はいかいし)。
*幻想=現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。また、そのような想念。
**想念=心の中に浮かぶ考え。



『徒然草』 兼好法師 角川ソフィア文庫

人生・恋愛・政道・自然観・美意識・有職故実(ゆうそくこじつ)など、243段の話題がしばしば連想(れんそう)的な配列で並ぶ。
無常(むじょう)観が流れ、尚古(しょうこ)的な思想が著しいが、実益(じつえき)をもたらす技能を尊重するなど、中世の現実を見据(みす)えた視点もあわせ持っている。

*有職故実=古来の先例に基づいた、朝廷や公家、武家の行事や法令・制度・風俗・習慣・官職・儀式・装束(しょうぞく)などのこと。
**先例=以前にあった同類の例。また、これまでのしきたり。前例。
**装束=衣服を身に着けること。装うこと。また、その衣服。装い。
*連想=ある事柄から、それと関連のある事柄を思い浮かべること。また、その想念。
*無常=この世の中の一切のものは永遠不変のものはないということ。特に、人生のはかないこと。
*尚古=昔の文物や制度にあこがれ、これらを尊ぶこと。
**文物=文化の産物。学問・芸術・宗教・法律・制度など、文化に関するもの。
*実益=実際の利益

【お勧め図書】◆大阪府入試問題出典◆

『ちょっと気のきいた文章の書き方』 西岡光秋 ぎょうせい(出版社)

著者略歴
西岡光秋(こうしゅう)

大阪生まれ。広島育ち。1957年國學院大学文学部卒。
71年詩集『鵜匠(うしょう)』で日本詩人クラブ賞受賞。
國學院大学講師などを務めた。
詩集のほか、短歌、俳句もやり、実用書を多く書いた。1993-95年日本詩人クラブ会長。

*鵜匠=鵜飼いを職業とする人。
**鵜飼い=鵜を使ってアユなどを獲る、漁法のひとつ。
***鵜=(ペリカン目ウ科に属する)水鳥
*実用書=日常生活で役立つための技能・知識・情報などを主とした本。



『哲学者クロサキの写真論』 黒崎政男 晶文社

デジタルカメラは、撮った画像データを好きなように加工できる。
そうなると時間と空間を切り取る「写真」の本質はどのように変わっていくのか?
技術の進歩にともない変化する人間の美意識をほりさげ、新しい写真論を構築。

*美意識=美に関する意識。美しさを受容したり創造したりするときの心の働き。
**受容=受け入れて、とりこむこと。

【お勧め図書】◆大阪府入試問題出典◆

『話しことばのひみつ ことばのキャッチボール』 齋藤美津子 創隆社ジュニア選書

心と心のふれあう会話とは?ことばの七つ道具とは?人前でうまく話すひけつとは?
自分の心を相手に正しく伝えたい。
相手の気持ちもしっかりと理解したい。
そして豊かな人間関係を築きたい。
そんなだれもが抱いている願いにこたえる、話しことばとコミュニケーションの本。

*ひけつ(秘訣)=人には知られていない最も効果的な方法。とっておきの手段。



『ゆっくりさよならをとなえる』 川上弘美 新潮文庫

「いままでで一番多く足を踏み入れた店は本屋、次がスーパーマーケット、三番めは居酒屋だと思う。なんだか彩(いろど)りに欠ける人生ではある」。
春夏秋冬、いつでもどこでも本を読む。
居酒屋のカウンターで雨蛙(アマガエル)と遭遇(そうぐう)したかと思えば、ふらりとでかけた川岸で、釣竿の番を頼まれもする。
まごまごしつつも発見と喜びにみちた明け暮れを綴(つづ)る、深呼吸のようにゆったりとしたエッセイ集。

*遭遇=思いがけず、めぐりあうこと。

【お勧め図書】◆滋賀県入試問題出典◆

『ミツバチの世界へ旅する』 原野健一 東海大学出版部

ハチミツやローヤルゼリーをはじめとして私たちの暮らしと深いつながりのあるミツバチの行動に焦点をあて、形態や生態(社会行動)など類似点の多い、同じハチ目に属するアリと比較しながら、ミツバチについての最新の情報を提供する。

*形態=物の形。姿。
*生態=動物や植物の、自然の中で生活しているようす。
*目(もく)=生き物の分類上の区分。



『読む技術 成熟した読書人を目指して』 塚田泰彦 創元社

文章が読めるのに本を読まない人(不読者)が増えている。
一方、なにをどう読んだらいいか迷っている人も多い。
本があるのに読まないのはもったいないし、読むならよりよい読み方をすすめたい。
しかも、生涯にわたって読み続けたほうがいい。
本書は、そのような視点から、読書という広大な世界を楽しむ「成熟(せいじゅく)した読者」になるためにどうするかを、読書の基本をおさえながら、日本で初めて「読書科学」の成果を活用して述べたものである。

*生涯=生まれてから死ぬまでの間。
*成熟=人の体や心が、一人前に成長すること。

【お勧め図書】◆三重県入試問題出典◆

『飛ぶ教室 第46号〜第51号』 連載 「給食アンサンブル」 如月かずさ 光村図書出版

転校先の学校に馴染(なじ)むのを拒む美貴、子どもっぽいのがコンプレックスの桃、親友の姉に恋をする満、悩める人気者の雅人、孤独な優等生の清野、姉御肌(あねごはだ)で給食が大好きな梢。
6人の中学生たちの揺れる心が、給食をきっかけに変わっていく。
やさしく胸に響くアンサンブルストーリー。
「七夕ゼリー」「マーボー豆腐」「黒糖パン」「ABCスープ」「ミルメーク」「卒業メニュー」の6品がつなぐ連作短編集です。

*馴染む=なれて、しっくりくる。
*姉御肌=思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見が良い女性の気性。
**気性=生まれつきの性質。



『「時間の使い方」を科学する』 一川誠 PHP新書

短期記憶や計算能力、注意を必要とするような課題は、体温が高い時間帯、16時から20時がもっとも効率がいい。
一方、論理的な判断は10時から14時の時間帯が適している。
これは「身体時計」が生み出す24時間周期のリズムの影響によるものである。
このような身体時計のはたらきや、基礎心理学が明らかにする「感じられる時間」の特性を生かして、自らの能力を引き出し、日々の生活の満足度を高める方法を語る。
さらに、映画や音楽の最終的な印象を決定づける「ピーク・エンドの法則」など、時間に関する興味深い心理現象も紹介する。

*短期記憶=人間の記憶のうち、短期的に保持される記憶のこと。
⇔長期記憶=(記憶材料の提示後、)比較的長い期間保持されている記憶。
*周期=一定時間ごとに、同じ現象がくりかえされる場合の、その一定時間。
*基礎心理学=厳密に統制された心理学実験によって、心のメカニズムを科学的に解明することを目指すもの。
*ピーク・エンドの法則=ある出来事を経験した際に、人は感情のピーク(最高潮)とその出来事のエンド(終了時)で、経験の全体を判断するという法則のこと。



『伊勢物語』 講談社学術文庫

「伊勢」は、時世が藤原北家(ふじわらほっけ)の権力確立に流動している中で没落(ぼつらく)して行く貴族の一人の男が、誇高く男の純情を歌った愛の歌物語である。
地域的にも対人的にも彼は多面的行動的である。
情(こころ)は繊細で悲哀(ひあい)にみちていても、待ち耐え忍ぶ女の想(おもい)とは異質である。
又彼は造形された人物でなく実在のきらめく歌人である。
が、顔や肉体や生活を持たない。
虚実の間に形像から開放され抽象されている。
「伊勢」が愛好されるのはこの辺に秘密があるようである。

*藤原北家(ふじわらほっけ)
=右大臣藤原不比等(ふじわらのふひと)の次男藤原房前(ふじわらのふささき)を祖とする家系。藤原四家の一つ。
*悲哀=悲しく哀れな気持ち。
*時世=時とともに移り変わる、世の中。時代。
*没落=栄えていたものがおとろえ滅びること。
*多面的=もののありかた、見方がいろいろの方面にわたっているさま。
*虚実=実質・実体のあることとないこと。

【お勧め図書】◆三重県入試問題出典◆

『子規に学ぶ俳句365日』 週間俳句 草思社

近代俳句の祖(そ)である正岡子規が35年の短い生涯で残した数多くの俳句、短歌、散文は、後世の日本文学に大きな影響を与えた。
子規が提唱した「写生」という近代俳句の基本手法は、現在の俳句にも脈々と息づいている。
そんな子規の俳句を1日1句365日、めぐる季節を楽しみながら俳句の骨法(こっぽう)が会得(えとく)できる1冊に。
注目の若手俳人9名が子規俳句の魅力を解きほぐす。

*祖=物事を始めた人。元祖。
*散文=定型をもたないふつうの文章。
→小説や評論のように、5・7・5などの韻律や句法にとらわれずに書かれた文章のこと。
**韻律(いんりつ)=一般的に、韻文における音の調子。
*写生=実物を見てありのままに写し取ること。
*骨法=物事の根本となる基本や枠組みのこと。礼儀、作法。
*会得=よく理解して自分のものにすること。



『「今、ここ」から考える社会学』 好井裕明 ちくまプリマ—新書

私たちが過ごしている日常とは何か。
それは他者と出会う圧倒的な場であり新たに創出される意味が満たす豊かな世界でもある。その日常を「今、ここ」で見つめ、捉えなおす。

*創出=物事を新しく作り出すこと。



『韓非子(かんぴし)』 韓非 岩波文庫

中国古代の法家思想の大成者とされる戦国末期の思想家韓非とその継承者の論著(ろんちょ)の集成。
人間とは自分の利益を追求する存在であるという非情な人間観から、歯切れのよい文章で、法律・刑罰を政治の基礎だと説いてゆく。
秦の始皇帝の法律万能の思想こそ、この法家思想であった。また、伝説・寓話(ぐうわ)に満ちた書としても有名である。
*大成=業績を成し遂げてすぐれた人になること。
*集成=たくさんのものを集めて、一つにまとめあげること。
*法家思想=(厳格な)法という定まった基準によって国家を治めるべしという考え
*寓話=擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語
**風刺=それとなくそしる(人のことを悪く言う。非難する。けなす。)こと。
また、遠まわしに社会・人物の欠陥などを批評すること。

【お勧め図書】◆愛知県入試問題出典◆

『知的複眼思考法』 苅谷剛彦 講談社+α文庫

全国3万人の大学生が選んだベストティーチャーの奥義(おうぎ)!!

逆風の時代を生き抜くには、知識を超える「何か」が必要になる。
正解を見つける力より問題点を見出す力を。
真実が見える瞬間のスリルが人生を変える!!

常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。
自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く——それが知的複眼思考法だ。
情報を正確に読みとる力。
ものごとの筋道を追う力。
受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。
こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。
全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄!

*奥義=学問・芸能・武術などの最も大事な事柄。
*単眼思考=世間の常識にとらわれた考え方。
*複眼思考=自分自身の視点からものごとを多角的に捉える考え方。
**多角的=いくつかの方面にわたるさま。
*真髄=物事の中心・精神ともいうべきもの。また、その道の奥義。



『「環境を守る」とはどういうことか 環境思想入門』 より 「『環境』とは何か」 上柿崇英 岩波書店

環境問題に取り組むための学問として1980年代以降、環境学は発展し様々な分野に細分化されていった。
こうしたなかで、そもそも「環境を守るとは?」という根本をまず考えるために、自動車、カブトムシ、イルカ、原発!?といった「身近な話題から哲学する」視点で、若手研究者がわかりやすく読み解く環境思想の入門書。



『新日本古典文学大系74』 より 「身の鏡」 江島為信(えしまためのぶ) 岩波書店

1635〜1695 江戸時代前期の武士。
寛永(かんえい)12年生まれ。
寛文(かんぶん)8年今治(いまばり)藩につかえる。
仕官(しかん)する前に仮名草子「身の鏡」「理非鑑(りひかがみ)」をかき、兵法書もあらわす。
仕官後も西山宗因(にしやまそういん)から批点(ひてん)をえて、俳諧(はいかい)句集「山水十百韻(さんすいとっぴゃくいん)」を刊行。元禄8年死去。

*仕官=浪人していた武士が大名などに召し抱えられて仕えること。
**浪人=古代においては、戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のことを意味し、浮浪とも呼ばれた。
***流浪=住むところを定めず、さまよい歩くこと。
*兵法書=戦争などにおいて兵の用い方を説いた書物。
*西山宗因=江戸時代前期の俳人・連歌師。
*批点=詩歌や文章を批評して評点をつけること。

【お勧め図書】◆愛知県入試問題出典◆

『日本の名随筆 別巻45翻訳』 より 「名訳」 田中美知太郎 作品社

著者略歴
哲学者。1902年1月1日〜1985年12月18日。
新潟県生まれ。京都帝国大学哲学科選科卒業。
法政大学講師、東京文理科大学講師を経て、1950年より京都大学教授。1965年同大学定年退官後、名誉教授。
1972年文化功労者、1978年文化勲章受章。
プラトン、ソクラテスなどの研究を通じて、ギリシャ哲学を平易(へいい)に紹介するなど、哲学研究の分野において偉大な業績を残すとともに、西洋古典文献学の第一人者として確固たる地位を築いた。
「古典的ヒューマニズム」の立場から文明批評を行い、ジャーナリズムの世界でも幅広く活躍。
戦後日本の思想界において、独自の役割を果たした。
著書には、『ロゴスとイデア』(岩波書店・1947年)、『思想の遠近』(新潮社・1956年)、『時代と私』(文芸春秋社・1971年)、『プラトン』(全4巻・岩波書店・1979〜1984年)などがある。

*京都帝国大学=現在の京都大学。
*東京文理科大学=現在の筑波大学の前身校。
*平易=わかりやすいこと。やさしいこと。
*プラトン、ソクラテス=古代ギリシャの哲学者。
*西洋古典文献学=古代ギリシャ語・ラテン語で書かれた著作を対象として人間についてさまざまな角度から研究する学問。
*ヒューマニズム=さまざまな束縛や抑圧による非人間的状態から人間の解放を目ざす思想。



『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 井上智洋 文春新書

あらゆる人々が遊んで暮せるユートピアか?
一部の人々だけが豊かになるディストピアか?
AIの発達でほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭(きえい)の経済学者が大胆に予測する。

*ユートピア=想像上の、理想的で完全な社会のこと。
*ディストピア=ユートピアの反対語。
徹底的な管理・統制が敷かれ、自由も外見のみであったり、人としての尊厳や人間性がどこかで否定されているような社会。
*気鋭=気力があって、意気込みが鋭いこと。
**気力=物事をなしとげようとする精神の力。



『春秋佐氏伝(しゅんじゅうさしでん)』 左丘明(さきゅうめい) 岩波文庫

孔子の編纂(へんさん)と伝えられている歴史書『春秋』の代表的な注釈書の1つで、紀元前700年頃から約250年間の歴史が書かれている。

*編纂=多くの材料を集め、またはそれに手を加えて、書物の内容をまとめること。編集。
*注釈書=解説をした書物。