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【お勧め図書】◆三重県入試問題出典◆

『飛ぶ教室 第46号〜第51号』 連載 「給食アンサンブル」 如月かずさ 光村図書出版

転校先の学校に馴染(なじ)むのを拒む美貴、子どもっぽいのがコンプレックスの桃、親友の姉に恋をする満、悩める人気者の雅人、孤独な優等生の清野、姉御肌(あねごはだ)で給食が大好きな梢。
6人の中学生たちの揺れる心が、給食をきっかけに変わっていく。
やさしく胸に響くアンサンブルストーリー。
「七夕ゼリー」「マーボー豆腐」「黒糖パン」「ABCスープ」「ミルメーク」「卒業メニュー」の6品がつなぐ連作短編集です。

*馴染む=なれて、しっくりくる。
*姉御肌=思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見が良い女性の気性。
**気性=生まれつきの性質。



『「時間の使い方」を科学する』 一川誠 PHP新書

短期記憶や計算能力、注意を必要とするような課題は、体温が高い時間帯、16時から20時がもっとも効率がいい。
一方、論理的な判断は10時から14時の時間帯が適している。
これは「身体時計」が生み出す24時間周期のリズムの影響によるものである。
このような身体時計のはたらきや、基礎心理学が明らかにする「感じられる時間」の特性を生かして、自らの能力を引き出し、日々の生活の満足度を高める方法を語る。
さらに、映画や音楽の最終的な印象を決定づける「ピーク・エンドの法則」など、時間に関する興味深い心理現象も紹介する。

*短期記憶=人間の記憶のうち、短期的に保持される記憶のこと。
⇔長期記憶=(記憶材料の提示後、)比較的長い期間保持されている記憶。
*周期=一定時間ごとに、同じ現象がくりかえされる場合の、その一定時間。
*基礎心理学=厳密に統制された心理学実験によって、心のメカニズムを科学的に解明することを目指すもの。
*ピーク・エンドの法則=ある出来事を経験した際に、人は感情のピーク(最高潮)とその出来事のエンド(終了時)で、経験の全体を判断するという法則のこと。



『伊勢物語』 講談社学術文庫

「伊勢」は、時世が藤原北家(ふじわらほっけ)の権力確立に流動している中で没落(ぼつらく)して行く貴族の一人の男が、誇高く男の純情を歌った愛の歌物語である。
地域的にも対人的にも彼は多面的行動的である。
情(こころ)は繊細で悲哀(ひあい)にみちていても、待ち耐え忍ぶ女の想(おもい)とは異質である。
又彼は造形された人物でなく実在のきらめく歌人である。
が、顔や肉体や生活を持たない。
虚実の間に形像から開放され抽象されている。
「伊勢」が愛好されるのはこの辺に秘密があるようである。

*藤原北家(ふじわらほっけ)
=右大臣藤原不比等(ふじわらのふひと)の次男藤原房前(ふじわらのふささき)を祖とする家系。藤原四家の一つ。
*悲哀=悲しく哀れな気持ち。
*時世=時とともに移り変わる、世の中。時代。
*没落=栄えていたものがおとろえ滅びること。
*多面的=もののありかた、見方がいろいろの方面にわたっているさま。
*虚実=実質・実体のあることとないこと。

【お勧め図書】◆三重県入試問題出典◆

『子規に学ぶ俳句365日』 週間俳句 草思社

近代俳句の祖(そ)である正岡子規が35年の短い生涯で残した数多くの俳句、短歌、散文は、後世の日本文学に大きな影響を与えた。
子規が提唱した「写生」という近代俳句の基本手法は、現在の俳句にも脈々と息づいている。
そんな子規の俳句を1日1句365日、めぐる季節を楽しみながら俳句の骨法(こっぽう)が会得(えとく)できる1冊に。
注目の若手俳人9名が子規俳句の魅力を解きほぐす。

*祖=物事を始めた人。元祖。
*散文=定型をもたないふつうの文章。
→小説や評論のように、5・7・5などの韻律や句法にとらわれずに書かれた文章のこと。
**韻律(いんりつ)=一般的に、韻文における音の調子。
*写生=実物を見てありのままに写し取ること。
*骨法=物事の根本となる基本や枠組みのこと。礼儀、作法。
*会得=よく理解して自分のものにすること。



『「今、ここ」から考える社会学』 好井裕明 ちくまプリマ—新書

私たちが過ごしている日常とは何か。
それは他者と出会う圧倒的な場であり新たに創出される意味が満たす豊かな世界でもある。その日常を「今、ここ」で見つめ、捉えなおす。

*創出=物事を新しく作り出すこと。



『韓非子(かんぴし)』 韓非 岩波文庫

中国古代の法家思想の大成者とされる戦国末期の思想家韓非とその継承者の論著(ろんちょ)の集成。
人間とは自分の利益を追求する存在であるという非情な人間観から、歯切れのよい文章で、法律・刑罰を政治の基礎だと説いてゆく。
秦の始皇帝の法律万能の思想こそ、この法家思想であった。また、伝説・寓話(ぐうわ)に満ちた書としても有名である。
*大成=業績を成し遂げてすぐれた人になること。
*集成=たくさんのものを集めて、一つにまとめあげること。
*法家思想=(厳格な)法という定まった基準によって国家を治めるべしという考え
*寓話=擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語
**風刺=それとなくそしる(人のことを悪く言う。非難する。けなす。)こと。
また、遠まわしに社会・人物の欠陥などを批評すること。

【お勧め図書】◆愛知県入試問題出典◆

『知的複眼思考法』 苅谷剛彦 講談社+α文庫

全国3万人の大学生が選んだベストティーチャーの奥義(おうぎ)!!

逆風の時代を生き抜くには、知識を超える「何か」が必要になる。
正解を見つける力より問題点を見出す力を。
真実が見える瞬間のスリルが人生を変える!!

常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。
自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く——それが知的複眼思考法だ。
情報を正確に読みとる力。
ものごとの筋道を追う力。
受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。
こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。
全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄!

*奥義=学問・芸能・武術などの最も大事な事柄。
*単眼思考=世間の常識にとらわれた考え方。
*複眼思考=自分自身の視点からものごとを多角的に捉える考え方。
**多角的=いくつかの方面にわたるさま。
*真髄=物事の中心・精神ともいうべきもの。また、その道の奥義。



『「環境を守る」とはどういうことか 環境思想入門』 より 「『環境』とは何か」 上柿崇英 岩波書店

環境問題に取り組むための学問として1980年代以降、環境学は発展し様々な分野に細分化されていった。
こうしたなかで、そもそも「環境を守るとは?」という根本をまず考えるために、自動車、カブトムシ、イルカ、原発!?といった「身近な話題から哲学する」視点で、若手研究者がわかりやすく読み解く環境思想の入門書。



『新日本古典文学大系74』 より 「身の鏡」 江島為信(えしまためのぶ) 岩波書店

1635〜1695 江戸時代前期の武士。
寛永(かんえい)12年生まれ。
寛文(かんぶん)8年今治(いまばり)藩につかえる。
仕官(しかん)する前に仮名草子「身の鏡」「理非鑑(りひかがみ)」をかき、兵法書もあらわす。
仕官後も西山宗因(にしやまそういん)から批点(ひてん)をえて、俳諧(はいかい)句集「山水十百韻(さんすいとっぴゃくいん)」を刊行。元禄8年死去。

*仕官=浪人していた武士が大名などに召し抱えられて仕えること。
**浪人=古代においては、戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のことを意味し、浮浪とも呼ばれた。
***流浪=住むところを定めず、さまよい歩くこと。
*兵法書=戦争などにおいて兵の用い方を説いた書物。
*西山宗因=江戸時代前期の俳人・連歌師。
*批点=詩歌や文章を批評して評点をつけること。

【お勧め図書】◆愛知県入試問題出典◆

『日本の名随筆 別巻45翻訳』 より 「名訳」 田中美知太郎 作品社

著者略歴
哲学者。1902年1月1日〜1985年12月18日。
新潟県生まれ。京都帝国大学哲学科選科卒業。
法政大学講師、東京文理科大学講師を経て、1950年より京都大学教授。1965年同大学定年退官後、名誉教授。
1972年文化功労者、1978年文化勲章受章。
プラトン、ソクラテスなどの研究を通じて、ギリシャ哲学を平易(へいい)に紹介するなど、哲学研究の分野において偉大な業績を残すとともに、西洋古典文献学の第一人者として確固たる地位を築いた。
「古典的ヒューマニズム」の立場から文明批評を行い、ジャーナリズムの世界でも幅広く活躍。
戦後日本の思想界において、独自の役割を果たした。
著書には、『ロゴスとイデア』(岩波書店・1947年)、『思想の遠近』(新潮社・1956年)、『時代と私』(文芸春秋社・1971年)、『プラトン』(全4巻・岩波書店・1979〜1984年)などがある。

*京都帝国大学=現在の京都大学。
*東京文理科大学=現在の筑波大学の前身校。
*平易=わかりやすいこと。やさしいこと。
*プラトン、ソクラテス=古代ギリシャの哲学者。
*西洋古典文献学=古代ギリシャ語・ラテン語で書かれた著作を対象として人間についてさまざまな角度から研究する学問。
*ヒューマニズム=さまざまな束縛や抑圧による非人間的状態から人間の解放を目ざす思想。



『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』 井上智洋 文春新書

あらゆる人々が遊んで暮せるユートピアか?
一部の人々だけが豊かになるディストピアか?
AIの発達でほとんどの人が仕事を失う近未来を、気鋭(きえい)の経済学者が大胆に予測する。

*ユートピア=想像上の、理想的で完全な社会のこと。
*ディストピア=ユートピアの反対語。
徹底的な管理・統制が敷かれ、自由も外見のみであったり、人としての尊厳や人間性がどこかで否定されているような社会。
*気鋭=気力があって、意気込みが鋭いこと。
**気力=物事をなしとげようとする精神の力。



『春秋佐氏伝(しゅんじゅうさしでん)』 左丘明(さきゅうめい) 岩波文庫

孔子の編纂(へんさん)と伝えられている歴史書『春秋』の代表的な注釈書の1つで、紀元前700年頃から約250年間の歴史が書かれている。

*編纂=多くの材料を集め、またはそれに手を加えて、書物の内容をまとめること。編集。
*注釈書=解説をした書物。

【お勧め図書】◆横浜翠嵐高校入試問題出典◆

『憲法入門』 長谷部恭男 羽鳥書店

読んだだけではよく意味が分からない条文、普通のことばの意味とは違った意味で受け取るべき条文を大胆かつ軽やかに分かりやすく解説する。
第一線研究者による日本国憲法の入門書決定版。


『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』 稲垣栄洋 ちくまプリマ―新書

自然界は弱肉強食の厳しい社会だが、弱そうに見えるたくさんの動植物たちが、優れた戦略を駆使して自然を謳歌(おうか)している。植物たちの豊かな生き方に楽しく学ぼう。
*駆使=自由自在に使いこなすこと。
*謳歌=恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと。


【お勧め図書】◆大泉高校入試問題出典◆

『新田次郎全集 第13巻 思い出のともしび・白い夏』 新田次郎 新潮社

著者略歴
1912-1980。1912(明治45)年、長野県上諏訪生まれ。
無線電信講習所を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。
1956(昭和31)年『強力伝(ごうりきでん)』で直木賞を受賞。
『縦走路(じゅうそうろ)』『孤高の人』『八甲田(はっこうだ)山死の彷徨(ほうこう)』など山岳小説の分野を拓(ひら)く。
次いで歴史小説にも力を注ぎ、1974年『武田信玄』等で吉川英治賞を受ける。
1980年、心筋梗塞(しんきんこうそく)で急逝(きゅうせき)。
没後、その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。
*無線電信講習所=(現在の)「電気通信大学」の起源
*彷徨=目あてもなく歩きまわること。さまようこと。
*急逝=急になくなること。



『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』 福岡伸一 小学館新書

生命とは、絶え間ない流れの中にある動的なものである。
読んだら世界がちがってみえる。
哲学する分子生物学者が問う「命の不思議」。
今まで体験したことのないサイエンス・ストーリー。
*分子生物学=生命現象を分子を使って説明(理解)することを目的とする学問
**分子=物質を分割しうる最小単位。/集団の中の一員



『知ってる古文の知らない魅力』 鈴木健一 講談社現代新書

「つれづれなるままに、日ぐらし、硯(すずり)にむかひて……」徒然草の有名な書き出しは、実は兼好法師のオリジナルじゃなかった!?
「つれづれなりし折……」(和泉式部)、「つれづれに侍るままに……」(堤中納言(つつみちゅうなごん)物語)、「つれづれのままに……」(讃岐典侍(さぬきのすけ)日記)など、平安時代の定番フレーズがその源(みなもと)にあった。
古典文学の大河の間に掬(すく)い上げられる名句から、新たに生まれる流れを辿(たど)ってゆく。
*源=物事の発するもと

【お勧め図書】◆墨田川高校入試問題出典◆

『ジュニア版日本文学名作選 18 末っ子物語』 より 「トラの話」 尾崎一雄 偕成社

著者略歴
1899~1983。小説家。三重の生まれ。志賀直哉に師事(しじ)。ユーモラスな独自の筆致(ひっち)の昭和期の代表的な私小説家。
「暢気眼鏡(のんきめがね)」で芥川賞を受賞。
他に「虫のいろいろ」「あの日この日」など。文化勲章受章。
*師事=師(先生)として尊敬し、教えを受けること。
*筆致=文字・文章・絵などの書きぶり。
**書きぶり=(文字を)書くときのようす。また、書かれた(文字の)ようす。



『新しい学力』 齋藤孝 岩波新書

2020年に予定されている文科省学習指導要領の大改訂。
「新しい学力観」に沿った教育現場の改革はすでに始まっている。
教科の再編、アクティブ・ラーニングの導入、評価基準の変化など…。
大きな変化の中で、本当に求められる「真の学力」とは何だろうか?
教師も親も学生も必読、人を育てる教育への、熱意あふれる提言の書!
*アクティブ・ラーニング=生徒が受動的となってしまう授業を行うのではなく、能動的に学ぶことができるような授業を行う学習方法。
**受動的=自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。
**能動的=自分から他へはたらきかけるさま。



『読みなおす 日本の原風景(げんふうけい)』 森朝男 はなわ新書

古事記・日本書紀・万葉集・風土記から源氏物語へそして西行(さいぎょう)・道元(どうげん)・芭蕉(ばしょう)・蕪村(ぶそん)・良寛(りょうかん)まで。
神話・物語・和歌・俳諧、さらに仏教書・芸道(げいどう)書などにわたり古典文学史の歩みが育んだ自然観を読み解く。
*原風景=変化する以前の懐(なつか)しい風景。
*西行〜良寛=人の名前
*芸道=日本の伝統芸能。茶道、華道など。

【お勧め図書】◆国分寺高校入試問題出典◆

『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』 より 「冬の午後」 梨木香歩 新潮社

自分を生き抜く力を伝える、ロングベストセラー小説の愛蔵(あいぞう)決定版。
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。
感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組む。
初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に繫がる三作も収録。
*愛蔵=好きで、しまっておくこと。
*モノローグ=登場人物が相手なしに一人で独立した台詞をいう演出・表現、およびその台詞自体を指す。



『湯川秀樹 詩と科学』 より 「科学と哲学のつながり」 湯川秀樹 平凡社

日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹は「科学界の詩人」と呼ばれ、端正(たんせい)な文章で人々を魅了した。
鋭い観察眼と人間愛光る名随筆。
*端正=行儀や姿などが整っていて立派なこと。
*随筆=心に浮かんだ事、見聞きした事などを筆にまかせて書いた文章。そういう文体の作品。



『精選女性随筆集 第七巻 白洲正子(しらすまさこ)』 より 「西行(さいぎょう)のゆくえ」 白洲正子 文藝春秋

名門にうまれ、女性として初めて能舞台に立ち、各地に巡礼(じゅんれい)の旅に赴(おもむ)いた。
そして一流の文化人と交流した。
膨大な仕事の軌跡(きせき)を辿(たど)る。
*西行=人物名。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・僧侶・歌人。
*巡礼=聖地を参拝してまわること。
**聖地=宗教的に重要な意味のある場所、神聖とされている場所
*赴いた(赴く)=ある場所・方角に向かって行く。
*軌跡=たどって来た道筋。



『新潮日本古典集成 山家集(さんかしゅう)』 西行 新潮社

花と月をこよなく愛し、旅にひとりさすらう。
和歌の独自の境地を極め、ときには痛切(つうせつ)な恋の歌を詠(よ)む。
生得(せいとく)の歌人と賞賛された西行の千五百首。
*さすらう=どこというあてもなく、また、定まった目的もなく歩きまわる。
*痛切=身にしみて強く感じること。
*生得=生まれながらにしてそういう性質を持っていること。

【お勧め図書】◆立川高校入試問題出典◆

『違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待』 好井裕明 光文社新書
*フィールドワーク=ある調査対象について研究をする際に、そのテーマに即した場所(現地)を実際に訪れ、その対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うこと。

スマホを手放せない私たちの身体は社会をどう変えるのか?
日常の小さな亀裂から問題を発見し、読み解く力とセンスとは?
思いこみ、決めつけの知に囚(とら)われている自分自身をふり返り、日常を“異なるもの”として見直す。



『よこまち余話(よわ)』 木内昇 中央公論新社

その路地は秘密を抱いている。
ここは、「この世」の境が溶け出す場所。
お針子(はりこ)の齣江(こまえ)、“影”と話す少年、皮肉屋の老婆らが暮らす長屋(ながや)。
あやかしの鈴が響くとき、押し入れに芸者が現れ、天狗がお告げをもたらす。
*針子=呉服(和服の織物)店などで、裁縫の仕事をする娘
*齣江=登場人物名。
*あやかし=妖怪。



『日本人はなぜ、五七五七七の歌を愛してきたのか』 より
「源俊頼(としより)から藤原俊成(としなり)・定家(ていか)へ」 錦仁 編/中村文 笠間書院

「万葉集」から今日まで約一三〇〇年、日本人は三一文字の歌を止めようとしない。
この短い表現形式を愛して止まないのはなぜか。

【お勧め図書】◆青山高校入試問題出典◆

『高校生のための哲学入門』 長谷川宏 ちくま新書

「自分」とは、「社会」とは。
私たちの「生きにくさ」はどこから来ているのか。
難解な語を排し、日常の言葉で綴(つづ)る待望の哲学入門。



『木骨(もっこつ)記』 市原麻里子 新人物往来社

江戸中期、木造人骨“身幹儀(しんかんぎ)”製作に取り組んだ芸州広島の医師・星野良悦(りょうえつ)と木工芸師・原田孝次の苦闘とその生涯を描く渾身(こんしん)の長篇(ちょうへん)力作。
*身幹儀=木製の人体骨格模型。
*芸州=芸州藩=広島藩(=江戸時代の広島地方を領有**した藩)
**領有=領地として持つこと。
*渾身の=全力の。



『古今和歌集入門ことばと謎』 佐々木隆 国書刊行会

日本人の心と感性のふるさと古今集。
ことばに秘められた和歌の魅力の世界にあなたを誘う。
日本の千年の伝統文化となった「古今和歌集」の物語る歌たち。

【お勧め図書】◆新宿高校入試問題出典◆

『遠くの声に耳を澄ませて』 より 「白い足袋」 宮下奈都 新潮文庫

端々(みずみず)しい感性と肌理(きめ)細やかな心理描写で注目される著者が紡(つむ)ぎ出す、ポジティブな気持ちになれる物語。
看護師、会社員、母親。その淡々とした日常に突然おとずれる、言葉を失うような、背筋が凍るような瞬間。
どん底の気持ちを建て直し、彼らが自分ひとりで人生に決断を下すとき何を護(まも)り、どんな一歩を踏み出すのか。
人生の岐路(きろ)に立つ人々を見守るように描く、12編の傑作短編集。
*紡ぎ出す=細やかな作業によって言葉や作品を形にしていくこと。
*岐路=分かれ道。将来が決まるような重大な場面。



『衣服は肉体になにを与えたか 現代モードの社会学』 北山晴一 朝日選書

本書では、衣服と身体との関係を、あるときは歴史的、文明学的な角度から、また、あるときは社会学的な、あるいは世相(せそう)論的な角度から、という具合に、いわばマクロとミクロの両方から考えてみた。
衣服の構造と人間の欲望の諸相(しょそう)、肉体の解放への闘い、当然ながらファッションやデザイナーの仕事、制服や化粧品のこと、さらには性・セクシュアリティ、ジェンダーのこと、そして人間のもつ社会との交流回路である五感をめぐる諸問題をも扱うべく努めた。
*世相=世の中のありさま。社会のようす。
*ミクロとマクロ=狭い視点と広い視点。
*諸相=いろいろな姿や様子。
*ジェンダー=性別に基づいて社会的に要求される役割などの社会的性差を指す言葉



『ともに読む古典 中世文学編』 より 「詩人は最高の教師でもあった」 山中玲子 笠間書院

古典・古文が苦手だと思っているあなたへ語り継ぐ、古典文学の世界。
古典文学の魅力を伝えたくてたまらない研究者と、生徒を前にして、古文の面白さや学ぶ意義をわかってもらおうと日々奮闘している、現場教員たちとのコラボレーションで贈る前代未聞の本。
研究者の本気と現場の教師の本気で、古典の魅力を届けます!

『新編 日本古典文学全集 「連歌論集 能楽論集 俳論集」』 小学館

中世から近世に花開いた座の文芸、連歌・俳諧。そして、日本独特の芸能、能・狂言。
それらの隆盛(りゅうせい)とともに、その理論的解説書も数多く登場した。
二条良基(にじょうよしもと)、世阿弥(ぜあみ)、去来(きょらい)、土芳(とほう)ら、新しい文化の創造につくした先達(せんだつ)に今、何を学ぶべきか。
*隆盛=勢いが盛んなこと。
*先達=他の人より先にその分野に進み、業績・経験を積んで他を導く人。
*去来=向井去来
*土芳=服部土芳

都立高校 合同説明会のお知らせ

東京都教育委員会にて、受験生・保護者の方を対象とした
『都立高等学校等合同説明会』が開催されます。

合同説明会では、学校ごとに個別の相談コーナーが設けられ
生徒・保護者は希望する学校の教職員と、面談形式で進学相談などができます。
また、今年度より新たに、都立高校を特色別に説明する「全体説明会」や
専門高校で学ぶ内容が分かる展示「専門高校魅力発信コーナー」も設置されます。

【 第1回 】
10/28(日) 10:00 ~ 16:00
会場:晴海総合高校(都内東部地域に所在する学校を中心に、72校参加予定)

【 第2回 】
11/4(日) 10:00 ~ 16:00
会場:立川高校(多摩地域に所在する学校を中心に、80校参加予定)

【 第3回 】
11/11(日) 10:00 ~ 16:00
会場:新宿高校(都内中部地域に所在する学校を中心に、101校参加予定)

入場無料、事前予約は必要ありません。
ご興味ある方はぜひ参加してみてください。

◆八王子東高入試問題出典◆

『哲学の使い方』 鷲田清一 岩波新書

「答えがすぐには出ない、答えが複数ありうる、いや答えがあるかどうかもよくわからない」
そんな息苦しさを抱えた時代に、社会生活において、人生において、私たちは哲学をどう「使う」ことができるのか?
《初期設定》からの問いかえしを試み、新たな見晴らしよい世界のありかたを求め描く、著者渾身(こんしん)の書き下ろし。
*渾身の=全力の。全身全霊の。



『おらんだ帽子』 より 「影」 三浦哲郎 講談社文芸文庫

たばこのヤニから作る“おふくろ”の妙薬(みょうやく)。
奇病から髪の毛を失った母親へ、オランダで買った帽子。
重なる心痛を耐え生き抜いて来た老母や肉親を描き、生きてあることの哀しみの源へ、真にあたたかな光を送る、短篇の名手・三浦哲郎の珠玉(しゅぎょく)の名短篇集。
*妙薬=不思議なほどよく利く薬。
*珠玉=比喩的に、尊いもの、美しいもの、賞すべきもの。



『新唐詩選』 吉川幸次郎/三好達治 岩波新書

中国の詩は、世界の詩のなかでも最も美しいものの一つである。
とりわけ唐代は、李白(りはく)や杜甫(とほ)をはじめとして、多くのすぐれた詩人が輩出した時代であった。
中国の詩に親しもうとする若い世代のために、中国文学者と詩人の二人の著者が協力して、主要な唐詩の読解とその味わい方を懇切(こんせつ)に説いた唐詩の世界への案内。
*懇切=細かいところまで心が行き届いて親切なこと。

◆八王子東高入試問題出典◆

『時を編む人間 人文科学の時間論』 より 「〈交差〉としての時間」
  田山忠行/編著 北海道大学出版会

時間とは何であり、人は時間とどのような関わりを持って生きているのでしょうか。
本書では、時を超えて多くの人々が興味を抱き思索してきた「時間」をテーマに、哲学、歴史学、考古学、言語学、心理学、行動科学など人文科学のさまざまな専門家が話題を提供します。
読み進めるうちにこれら学問の広さと奥行きの深さに触れ、その魅力に気づくことでしょう。
本書を通じて、人と時間の関わりの多様な側面を知って理解を深め、限られた時間を有効活用し生活をより豊かなものにする手がかりとしていただければ幸いです。



『リーチ先生』 原田マハ 集英社

日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。
明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。
柳宗悦(やなぎむねよし)、濱田庄司(はまだしょうじ)ら若き日本人芸術家との邂逅(かいこう)と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。
明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”
*邂逅=思いがけなく会うこと。めぐりあい。



『うたの水脈』 三枝昂之 而立書房

近代短歌史の根底を鮮やかに読み解く、三枝昂之(さいぐさ たかゆき)待望の労作。
目次
和歌革新のモチーフ/現代短歌のモチーフ/歌の現在へ
*モチーフ=小説・音楽・絵画などにおいて、創作の動機となった中心的な題材。
**創作=今までになかったものを創り出すこと。

◆国立高校入試問題出典◆

『知のスクランブル 文理的思考の挑戦』 より 「社会を『共有』する」 
日本大学文理学部編/久保田裕之 ちくま新書

タコツボ化した現代の学問は、いまやますます細分化し、アカデミズムの全体像が見えにくくなっている。
だが日本大学文理学部には、文系・理系の学問をあわせ持つ知の世界が展開している。
人文学(哲学・史学・国文学・中国語中国文化学・英文学・独文学)、社会科学(社会学・社会福祉学・教育学・体育学・心理学・地理学)、理学(地球科学・数学・情報科学・物理学・生命科学・化学)の領域横断的な「知」を結集。
研究の最先端を紹介する。まったく新しい形の教科書
*タコツボ化=外との接触が少なく、狭いコミュニティーに居るさま
*アカデミズム=理論を重視し、学問・芸術の純粋性・正統性を守ろうとする立場



『いまさら翼といわれても』 米澤穂信 KADOKAWA

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。
夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘。
折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?



『菅原道真 詩人の運命』 藤原克己 ウェッジ選書

天神様(てんじんさま)として祀(まつ)られ、学問の神として崇敬(すうけい)されてきた菅原道真。漢詩を通し、その「人となり」を生き生きと浮び上がらせる待望の評伝。
*崇敬=あがめうやまうこと
*評伝=評論をまじえた伝記

◆西高校入試問題出典◆

『経済成長主義への訣別』 佐伯啓思 新潮選書

非難すべきは、資本主義ではなく、経済成長主義なのだ。
私たちは実に大きな「誤解」をしている。経済成長が人々を幸福にする、という思い込みだ。
すでに到達してしまった豊かな社会でこれ以上の成長至上主義を続ければ、人々の「ふつうの生活」は破壊され続けるだけなのだ。
日本を代表する社会思想家が、「人間にとって経済とは何か」を根本からとらえ直した圧倒的論考。
*訣別=きっぱり別れること。再び会うことのない別れ
*論考=論じ考察(物事を明らかにするためによく考え調べること。)すること



『ぼくのとなりにきみ』 小嶋陽太郎 ポプラ社

慎重で大人っぽいサクと、スポーツ万能で天真爛漫(てんしんらんまん)なハセは、仲良し中1男子コンビ。
夏休みの最終日、町の古墳へ冒険に出た2人は、謎の暗号を拾ってくる。
教室で解読にいそしんでいると、いつもフシギな行動が目立つ近田さんが割りこんできて、暗号調査隊に加わることに。
最初は乗り気になれないサクだったけれど、無防備な笑顔やまっすぐに歌う姿を見るうち、近田さんが気になっていく。
彼女の奇行には、どうやら秘密があるようで。
きみを助けたいと思う気持ちが、自分の弱さに気づかせてくれた。3人組が起こすキュートな奇跡!
*天真爛漫=飾らず、自然のままの姿があふれ出ているさま。
*いそしんで(いそしむ)=一所懸命にする。精を出す



『枕草子のたくらみ 「春はあけぼの」に秘められた思い』 山本淳子 朝日選書

藤原道長を恐れさせ、紫式部を苛立たせた書。
それが随筆の傑作「枕草子」だ。
権勢を極めた道長が、なぜ、政敵方のこの書を潰さなかったのか。
「枕草子」執筆に込められた、清少納言の戦略とは?
冒頭の「春はあけぼの」に秘められた清少納言の思いとは?
あらゆる謎を解き明かす、まったく新しい「枕草子」論。
*権勢=権力を握っていて威勢のいいこと
*政敵=政治上で意見を対立させ、争っている相手

◆日比谷高校入試問題出典◆

『世界史の臨界』 西谷修 岩波書店

何が終ったのか。グローバルな一元化に向かう世界の現在を、千年のスケールで批判的に解剖する。
民族の軸によって「歴史の主体」たろうとすることでも、イデオロギー崩壊後の勝利の歌にくみするのでもない、生きられる「現在」=歴史のヴィジョンとは。
*一元化=いくつかに分かれている問題や機構・組織などを統一すること。
*イデオロギー=政治や社会に対する考え方のこと。

『羊と鋼の森』 宮下奈都 文春文庫
高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅(み)せられた外村は、念願の調律師として働き始める。
ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく。
一人の青年が成長する姿を温かく静謐(せいひつ)な筆致(ひっち)で描いた感動作。
*静謐=静かで落ち着いていること。
*筆致=文字・文章・絵などの書きぶり。

『古代和歌の世界』 鈴木日出男 ちくま新書

個人的な情感をうたう和歌。しかし万葉の昔より、和歌を詠(よ)む営みは世界から隔絶された孤独なものでなく、むしろ共同作業的な色彩が強いものだった。
本書は、万葉集から新古今集までの古代和歌を中心に、日本の短詩形文学の共同性に焦点をあてる。
様々な人間関係のなかで生み出された類歌や歌言葉、掛詞(かけことば)や見立てなど、表現技法が歴史のなかに蓄積されて和歌を支えるさまを、見事に描きだす。
古代文学研究の第一人者が、日本の短詩形文学がもつ様式美の源泉に迫り、その構造と成立過程を丹念に説く明快な入門書。
*類歌=発想や表現がよく似ている歌。
*掛詞=一つの言葉に二つ以上の意味を持たせたもの。
*見立て=あることを別のことばで、たとえる表現。

【お勧め図書】◆北海道入試問題出典◆

『リーチ先生』 原田マハ 集英社

日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。
柳宗悦(やなぎむねよし)、濱田庄司(はまだしょうじ)ら若き日本人芸術家との邂逅(かいこう)と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。
明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の”アートフィクション”
*邂逅=思いがけなく会うこと。めぐりあい。



『伊曾保(いそほ)物語』 岩波文庫

「イソップ寓話(ぐうわ)集」は、江戸初期以来、各種の木版本(もくはんぼん)『伊曾保物語』の出版により広く日本にも普及した。
「イソップ寓話集」を、江戸時代の人々と同様にやさしい文語文で読み、浮世絵師描くところの挿絵とともに味わう一冊。
*寓話=擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語
*木版本=各ページの挿絵と本文の両方を一緒にした版木(はんぎ)から印刷した本
*版木=文字や絵などを彫刻した木版
*文語文=文章を書くときに用いられる、日常の話し言葉とは異なった独自の言葉で書かれた文章



『どうぶつ博士中川志郎のほのぼの』 中川志郎 同文書院

読んだら、オドロいた。
動物園に100回行っても気付かないことがある。ラクダが笑い、パンダが恋をする…。
そんな話を集めてみました。動物ほのぼの物語104編を収録。

【お勧め図書】◆青森県入試問題出典◆

『巣だちの季節』 より 「運動会」 木村富美子 現代随筆選書

日本随筆家協会賞受賞作の『ランドセル』をはじめ、心にしみる佳品の数々を収録。
忘れていた心の襞(ひだ)の奥底を思い出させてくれる好随筆集。
*忘れていた心の襞の奥底を思い出させてくれる=懐かしい気持ちになるというようなこと

目次
『サザエさん』のなかに
コタツ
軽石
鶏なべ
赤毛のふみ
わたあめ
ちゃぶだい
赤い長靴
風呂
七夕
運動会
一瞬の記憶
ランドセル〔ほか〕



『「はじまり」を探る』 より 「ヒトの『はじまり』」 長谷川眞理子 東京大学出版会

私たちはどこから来てどこへ行くのか、新しい質の創造はなぜ生じたのか。
宇宙の起源から人類の文化発祥にいたるまで、あらゆる事象には必ず「はじまり」がある。
その創造と発展の根源的理由に、文系・理系を超えた幅広い視点から一流の執筆陣が迫る。
「はじまり」を探る終わりのない旅へようこそ。



『十八史略(じゅうはっしりゃく)』 曾先之(そうせんし) ちくま学芸文庫

『十八史略』は『史記』や『漢書』『三国史』等、中国の十八の正史(せいし)を簡潔にまとめた書物。
古代から南宋滅亡までの流れをざっとつかむことができる。
日本でも古くより広く親しまれてきたが、中国史の概説書(がいせつしょ)としても、中国古典の入門書としても楽しめる構成。
*正史=主に国家によって公式に編纂された王朝の歴史書のこと
*編纂=多くの文献をあつめ、それに基づいて、新しく記述すること
*概説書=全体を説明している書物

【お勧め図書】◆岩手県入試問題出典◆

『あぐり☆サイエンスクラブ』 堀米薫 新日本出版社

私立中学受験をあきらめ、ちゅうぶらりんな日々を送っていた五年生の学。ある日、ぐうぜん「あぐり☆サイエンスクラブ員募集」のチラシをひろう。
「野外活動。合宿あり」
おもしろいことが待っていそうな予感。
学は早速入会を申し込むが、なんとクラブは一年かけて米作りを経験する「田んぼクラブ」だった!



『はじめてのサイエンス』 池上彰 NHK出版新書

いま、学ぶべきサイエンスとは何か?
「物理」「化学」「生物」「医学」「地学」「環境問題」6科目のエッセンスを講義形式で明快に説く、池上彰初の科学入門。
核兵器から原発、水素エネルギーから再生医療、首都直下地震から地球温暖化まで、ニュースの核心がスッキリ分かる決定版。
科学とは「疑うこと」から始まります!



『NASAより宇宙に近い町工場』 植松努 ディスカヴァー・トゥエンティワン

累計6万部を突破!
「日本一感動する講演会」と呼ばれている講演が本になりました。
北海道赤平(あかびら)市という小さな町で小さな工場を営みつつ、宇宙ロケット開発に情熱を注ぐ著者が、
本業もロケット開発も成功させている自らの体験を通して
「みんなが夢を持ち、工夫をして『よりよく』を求める社会をつくること」を提唱します。
感動と勇気を与えてくれる一冊です。



『日本名詩選2 「昭和戦前篇」』 より 村野四郎 「鉄棒」 西原大輔 笠間書院

<詩人紹介>
村野四郎(むらのしろう)
東京府北多摩郡(現東京都府中市)出身。
ドイツ近代詩の影響を受け、事物を冷静に見つめて感傷を表さない客観的な美を作り出した。
詩集『罠』でデビュー。『体操詩集』(1939年)では、スポーツを題材にした詩に1936年ベルリンオリンピックの写真を組み合わせた斬新さと新鮮な感覚が注目を浴びた。



『韓非子(かんびし)』 韓非 岩波文庫

中国古代の法家思想の大成者とされる戦国末期の思想家韓非とその継承者の論著(ろんちょ)の集成。
人間とは自分の利益を追求する存在であるという非情な人間観から、歯切れのよい文章で、法律・刑罰を政治の基礎だと説いてゆく。
秦の始皇帝の法律万能の思想こそ、この法家思想であった。また、伝説・寓話(ぐうわ)に満ちた書としても有名である。
*法家思想=厳格な法という定まった基準によって国家を治めるべしという考え
*寓話=擬人化した動物などを主人公に、教訓や風刺を織りこんだ物語